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ラピダスのファウンドリ椅子取りゲームの未来【更新】


最新の世界ファウンドリ売上高上位5社ランキングは、順に台湾TSMC、韓国Samsung Electronics、中国SMIC、台湾UMC、米国GlobalFoundries(資本は中東)でランキングに変動はありません。
私の分析しては、近い将来SMICが巨大中国消費市場と米中貿易戦争を背景に「世界2位」となり、米国Intel(経営再建/事業再編と米国政府政策次第)はトップ5位には食い込める可能性は高いが、日本のラピダスはこの先10年は、上位5位に入ることはないでしょう。
上位競争のファウンドリ椅子取りゲームから、日本政府が巨額の税金を投入する日本のラピダスは脱落するというのが私の未来予言です。

トレンドフォース

【TSMCの動向】
台湾TSMC のみが、AI アプリケーション、新しい PC プラットフォーム、HPC アプリケーション、およびハイエンド スマートフォンからの強い需要により、5/4nm および 3nm ノードでフル稼働を達成しています。稼働率は今年後半に 100% を超えると予想されており、その見通しは 2025 年まで続きます。海外展開と電気料金の上昇によるコスト圧力を考慮し、TSMC は需要が強い高度なプロセスの価格を引き上げることを計画しています。

【筆者の週刊エコノミスト寄稿記事】
経済・企業 日本経済総予測2024
国策ファウンドリー「ラピダス」の危うさ 設計や後工程のリソース不足も懸念 豊崎禎久
2023年12月11日有料記事

【筆者の日本経済新聞インタビューコメント】
~引用~
半導体の技術動向に詳しいアーキテクトグランドデザイン(東京・港)の豊崎禎久氏は「自社ビジネスの命運を決める半導体チップの量産を、実績のないラピダスに委託する海外大手は現れないだろう」と指摘する。


【米国Intelファウンドリの苦悩とラピダス】
ファウンドリビジネス(製造)立ち上げは簡単ではないのです。
ラピダスが2ナノノードがターゲット時期に立ち上上がることはないでしょう。
~引用~
Intelの半導体製造受託事業である「Intel Foundry」を利用して、チップメーカー・Broadcomが数カ月にわたってシリコンウエハーを製造したものの、生産品はBroadcomのテストをクリアできなかったとロイターが報じています。


【ファウンドリマーケットランキング】
~記事引用~
TrendForceによると、2024年第2四半期のファウンドリ業界は、中国のECセール「618商戦」とコンシューマ向け電子機器の在庫が健全レベルに戻ったことを背景として、緊急注文が発生するなど、稼働率の向上に加え、AI半導体に対する需要の高止まりの継続により、売上高上位10社の合計売上高は前四半期比9.6%増の320億ドル規模に達した模様だという。

【ラピダスの資金調達スキーム】

【ラピダス(千歳)とTSMC(熊本)の違い】

【AIバブルは格差を生む】

【自立出来ないおねだり経営ラピダス】


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