海洋大国と自覚し造船ニッポンの復活に力を入れるべき【更新 造船強国中国】
世界の軍事バランスは崩れつつあります。
ハイテクの経済安保ばかりを議論される昨今ですが、海洋大国日本は地方都市の重要な港にある造船産業は、国防の要としても今一度てこ入れするべきでしょう。
英軍事情報専門企業ジェーンによれば、今後10年間で世界の特殊船市場規模(軍事関連のみの市場)は約1兆ドルに達する見通しです。
このうち韓国の造船会社が集中攻略する潜水艦と水上艦市場が4分の1の約2430億ドルを占めています
世界造船会社ランキング一覧は、Reinforz Insightが各社の公表情報を元に集計している時価総額ランキングです。
時価総額は、各企業の株式時価に基づいて算定されており、企業の実質的な価値を示す指標となります。
1位:General Dynamics Corp(アメリカ)
アメリカの防衛業界における最大手の一つで、航空宇宙、戦闘車両、海洋システム、ITサービスなどを提供しています。
高度な技術力と実績、そして安定したアメリカ政府からの注文が基盤となっており、その結果、高い収益性と安定した成長を達成しています。
2位:China CSSC Holdings Ltd(中国)
中国最大の造船会社で、商用船舶から軍艦まで、幅広い船舶の設計、建造、修理を手掛けています。
中国の経済発展に伴い、国内外の商用船舶需要が増加。これにより、売上と利益が増加しています。
3位:China Shipbuilding Industry Corp(中国)
CSSCと同じく中国の大手造船会社で、船舶の設計から建造、修理までを手掛けています。
中国の海洋開発政策と国内外の需要増加により、安定的な成長を続けています。
4位:Keppel Corp Ltd(シンガポール)
船舶建造、オフショア・マリンサービス、資源開発など、多角的なビジネスを展開しているシンガポールの大手企業。
広範なビジネスポートフォリオと堅実な運営により、安定した利益を確保。特に、オフショア・マリン事業では世界をリードしています。
5位:Singapore Technologies Engineering Ltd(シンガポール)
ST Engineeringはシンガポールを拠点とする多国籍エンジニアリンググループで、その海洋部門は、造船、艦船設計、海洋エンジニアリングサービスなどを提供しています。
ST Engineeringは、特に防衛とセキュリティ分野における技術力で広く認識されており、軍艦や特殊船舶の製造に優れた経験と能力を持っています。その優れた技術力と、幅広い事業領域のシナジーが評価され、高い時価総額を維持しています。
国別集中度:中国、シンガポール、大韓民国が特に多くの企業をランキングに入っています。
【軍事関連の韓国造船】
【造船強国中国】
~引用~
世界で今年発注された船舶の10隻に7隻は中国で建造される。英国の造船海運市況調査会社クラークソンリサーチによると、今年1-9月のグローバル船舶受注累計は4976万CGT(標準では換算トン数)1733隻と集計された。前年同期(3631万CGT)に比べ37%増えた。 韓国の受注量は872万CGT(シェア18%)で、中国は3467万CGT(70%)にのぼる。韓国は2018年に中国を一度上回って以降、毎年シェアが減少している。今年受注した韓国の船舶数(201隻)は中国(1222隻)の6分の1もならない。 2000年代初期のグローバル造船業界で中国のシェアは1けたにすぎなかったが、現在は状況が完全に変わった。産業研究院は今年5月、「中国造船業のバリューチェーン総合競争力が昨年初めて韓国を上回った」という報告書を出した。研究開発(R&D)・設計、調達、生産、保守維持・サービス、需要の5つの分野の総合点数を算出すると、中国は90.6点、韓国は88.9点だった。技術力とインフラを備えるまで長い期間が必要となるR&D・設計、調達の分野でのみ韓国が上回った。