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世界最大のロボット市場は中国

中国市場はアジア市場の8割近くを占めており、世界最大規模の市場です。
中国市場は、人手不足や人件費の高騰などを背景に拡大を続けてきたが、2023年は縮小しました。2023年中国経済(不動産バブル崩壊からの消費冷え込み)は、前年に続いて、スマートフォン関連の需要の低下や、車載バッテリー関連の設備投資の低迷もあり、低迷していました。
主要FAロボット(スカラロボット、垂直多関節ロボット、協働ロボット)の分野でも、中国市場は、2022年の1兆227億円を約654億円下回り、前年比6.4%減の9573億円です。
中国市場では、外資系メーカーが8割以上占有、特に、ファナックや安川電機、セイコーエプソン、ヤマハ発動機などの日系メーカー、ドイツのKuka、スイスのABBなどが挙げられます。
国産化を急ぐ中国メーカーもEstun、Inovance、JAKA、AUBOなどをローエンドロボット分野で中心に実績を伸ばし、シェア上位にランクインする中国ロボットメーカーも散見されるようになっており、自動車市場の中国自動車メーカー躍進のように近未来はなるでしょう。
中国国家戦略は、2015年に「中国製造2025」を定め、次世代情報技術や高度な工作機械・ロボットなどの10の重点分野と23の品目を設定して、製造業の高度化を進め、「世界の製造強国の仲間入り」を目指す政策を進めています。

【ファナックの動向】
~引用~
ファナックは25日、2025年3月期の連結純利益が前期比1%増の1343億円になる見通しだと発表した。減益だった従来予想から一転増益となる。スマホ製造などで使う切削加工機を含むロボマシン部門が中国を中心に回復する見通し。一方で主力のロボット部門は、電気自動車(EV)向け投資の急ブレーキで我慢の時が続く。
「IT(情報技術)業界からの引き合いで、ロボマシン部門の受注は今後も増える見通しがある」。



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