ポジショニングデータの宇宙を制する者は地上を支配する
私の格言は、「半導体を制する者は世界を制する」は自民党半導体議連の事務局長に授けたものです。
しかし、この格言では世界は制する事は出来ません。
新しい格言は「宇宙を制する者が地上を支配する」です。
そして、この世界の勝者は中国「北斗」衛星即位システム(以下、北斗)となるというのが、私の未来予言です。
中国版GPSとも称される北斗ネットワークは完成し運用中です。
高度な位置情報を活用したさまざまなサービスが各地で続々と立ち上がり始めています。
中国は新しい宇宙半導体アプリケーションの需要を自ら生み出すました。
IoT(Internet of Things、中国語で「物聯網」)の時代から、万物のセンシングであつIoE (Internet of Everything=すべてのインターネット、同「万物互聯」)へと向けた動きが加速しています。
この新たなインフラ構築によって中華政府のデジタル社会管理をはじめ民間企業、個人の業務効率は飛躍的に上がり始めています。
さらに言えば、国家の統治の仕組み、国民管理や宇宙データサービスなど新しい産業が生まれています。
宇宙データ(ポジショニング用半導体)はスマートフォンに繋がり、AI頭脳のスマートシティと連携し、CPS社会を構築します。
【CPS社会】
CPS(サイバーフィジカルシステム)とは 、現実世界での膨大な観測データなどの情報をサイバー空間で数値化し定量的に分析することで、より高度な社会を実現するために「社会システム効率化」「新産業創出」「知的生産性向上」などを目指すサービスおよびシステムのことです。
一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会はCPS社会を実現するためにスマートシティ開発にチャレンジしています。
【中国スマートフォンに実装される宇宙半導体】
~引用~
湖北省武漢市で12日に開かれた北斗応用大会並びに中国衛星測位サービス第13回年次総会において、中国衛星測位協会は「中国北斗産業発展指数報告書2024」(以下、「報告書」)を発表した。科技日報が伝えた。
中国衛星測位協会の于賢成会長は、「今回の報告書の分析結果を見ると、北斗の市場化・産業化・国際化関連指数がいずれも新たな段階に上がった。これは中国の北斗産業がすでに大規模応用と質の高い発展の新たな段階に入ったことを意味する」と述べた。
情報によると、北斗産業発展総合指数は、市場化指数、産業化指数、国際化指数、大衆応用発展指数などから算出される。地域発展指数と業界発展指数は2つの独立した指数で、前者は各地域の北斗産業の発展状況を反映し、後者は各業界分野における北斗応用の発展状況を反映している。
報告書によると、今年上半期現在の中国の各種タイプの北斗端末設備(消費者向け電子機器を除く)応用数は2700万台(セット)以上で、前年同期比で400万台(セット)増(17.4%増)。北斗総合応用浸透率は50%以上で、国家経済及び民生に関わる重点業界における北斗端末設備応用数は2000万台(セット)以上。今年上半期の中国国内のスマートフォン出荷台数は1億3900万台で、98%以上が北斗測位をサポートしていた。北斗ネットワーク補助公共サービスプラットフォーム(A-北斗プラットフォーム)の1日平均アクセス数は約4億4000万回で、1日平均のアクティブユーザー数は前年同期比約600万人増(約12%増)の約5700万人だった。
地域別に見ると、北斗産業発展は主に北京市を中心とする京津冀(北京・天津・河北)地区、珠江デルタを中心とする広東省、長江デルタを中心とする華東地区、四川省成都市と重慶市を中心とする西部地区、河南省鄭州市・湖北省武漢市・湖南省長沙市を中心とする華中鄂豫湘(湖北・河南・湖南)地区という5つのエリアに集中している。うち京津冀地区と広東省が最も顕著で、その他の地区は将来的な発展の余地が大きい。
業界別に見ると、交通運輸業は北斗最大の専用応用市場であり、国際協力の重点分野でもある。関連指数で遥か先を行き、第一集団を形成している。自然資源及び通信業界は確かなインフラ資源と専門的な応用の需要が豊富という強みにより第二集団を形成。緊急対応や農業、都市管理、石油・石油化学、生態環境、水利、公安、電力などの業界で、北斗応用の発展は徐々に重要業務に浸透している。これらは将来的な発展の主力軍で、第三集団となっている。また金融、気象、衛生、健康などの業界は一部発展しているが、業界の既存の応用規模と予想される市場の総規模の限界を受け、第四集団となっている。
報告書は、北斗の大衆消費財における応用を重点的に促進し、スマートフォンやウェアラブルデバイス、カーナビ、電動自転車などの典型製品の北斗イノベーション応用を積極的に切り開き、北斗ユーザー数を増やして北斗応用の大衆普及率を高めるべきだと提案した。
【北斗衛星用半導体RFCMOSプロセス内製化】
2020年時点28nm量産から地上サービス向けにスマートフォン搭載される北斗半導体は22nmにシフトしているでしょう。
~引用~
2020年8月3日、中国は、独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」からのシグナルをモバイル機器が受信できるようにする28ナノメートル(ナノは10億分の1)チップを量産している。
「北斗」を管理する中国衛星導航系統管理弁公室主任が3日、明らかにした。
高精度の22ナノメートルチップの量産も間もなく開始し、北斗のための半導体、モジュール、基盤、ターミナル、オペレーションサービス全てをカバーする完全な産業チェーンを確立する計画という。
過去10年、中国の衛星ナビゲーションおよび位置情報サービス業界の生産規模は毎年平均で20%以上のペースで拡大しており、2019年には3450億元(494億7000万ドル)に達した。 同主任は、2020年には4000億元を突破するとの見通しを示した。
中国は6月、北斗を構成する衛星の最後の1基の打ち上げに成功し、ネットワークを完成させた。
北斗を活用している国の多くは、中国の広域経済圏構想「一帯一路」に参加している。
【北斗システムの解説】
~引用~
米国のGPSに対抗し、中国が開発した独自の衛星測位システム「北斗」(中国名:Beidou、英語名:Compass)。近年、その発展が著しく、軍事的側面だけでなく経済に与えるインパクトも大きくなっている。すでに、北斗関連の市場規模は9兆円を超えており、中国で出荷されるスマートフォンの94.5%が北斗の測位に対応し、iPhoneも対応している。北斗の特徴は、中国およびその周辺地域で高い精度が出る構成になっていることだ。新たな中国経済圏を築く可能性がある、北斗の実力と活用の実態、今後の展望について解説する。