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ミラーレス市場をターゲットにした1インチセンサー搭載のスマートフォンはSONY危機を誘発させる

私の未来予言通りに、日本半導体最後の砦であるCMOSイメージセンサーのSONYビジネスモデル崩壊が始まりました。
週刊エコノミストには2020年に未来予言し、デジタル松陰塾内でも度々テーマとして取り上げていました。
日本企業にはインテリジェンスとマーケティング能力はないというのが構造的欠陥なのです。

SONYのCMOS イメージセンサービジネスモデル崩壊の予言は3年前の第4回デジタル松陰塾でした。

【筆者の週刊エコノミスト寄稿記事】
テクノロジー AIチップで沸騰! 半導体
ファーウェイ AIチップ「キリン」 米国と対峙可能な「東の横綱」=豊崎禎久
2020年1月27日
~引用~
NPUは人間の脳の神経回路の仕組みを模倣し、画像や音声などビッグデータの仕組みを多段階で学習するもので、キリン990 5Gやキリン990のNPUはハイシリコンのオリジナルだ。すでに発売されているファーウェイの最新スマホ「Mate30」シリーズに搭載されている。ハイシリコンは工場を持たない回路設計企業として急成長を続けている(表)。
現在、スマホにおける最大の差別化のポイントはカメラの性能だ。目標はいかに一眼レフなどレンズ交換式カメラの画質に迫ることができるか。NPUを搭載したスマホでは、画像処理をAIに実行させるISP(イメージ・シグナル・プロセッサー)と呼ばれる仕組みが確立しており、従来のスマホが苦手だった夜間の映像でノイズ(画像の乱れ)を低減して補正を掛けたりすることが可能だ。

日本の技術者スカウト
ファーウェイがこれを実現したノウハウは、日本の光学機器メーカーから技術者をスカウトして導入した。具体的には、「電子の眼」に当たるイメージセンサーと、カメラで「画(え)作り」を担う画像エンジンとの信号の受け渡しに関するノウハウだ。光学技術に強い日本が抱えていたもので、海外勢が手に入れられなかった技術だが、ファーウェイに渡ってしまった。アップルなどは喉から手が出るほど欲しいはずだ。

【Huawei自社製の1インチセンサー】
~引用~
自社SoCと業界1位のカメラ性能
Androidに頼らずとも完成度が高い端末に
Pura 70 UltraはチップセットにKirin 9010を搭載する、ハイスペックなスマートフォンだ。アメリカ政府の制裁の関係からチップセットはメーカー非公開だが、調査会社テックインサイツのレポートで判明している。
また、カメラは1インチセンサーの5000万画素2つと4000万画素を搭載し、自社開発のイメージング技術「XMAGE」を採用。フロントカメラは1300万画素だ。高性能カメラフォンとして大手メーカーのフラッグシップモデルを上回る性能を有している。DXOMARKのスコアは163で、1位(9月現在)の座を維持している。

【中国Xiaomiの動向】
~引用~
Redmi Note 13 Pro+ 5Gには3眼カメラが搭載されているが、その能力は玉石混交だ。メインカメラは200メガピクセル(2億画素)でF値が1.65、1/1.4インチのイメージセンサーを採用していており、光学手ぶれ補正機能を搭載している。
標準設定されているピクセルビニング(複数の画素をひとつにまとめて感度を上げる機能)によって、12.5メガピクセルで高画質の画像を生成できるが、200メガピクセルをフル活用する撮影をカメラアプリから選択することも可能だ。なお、2倍ズームと4倍ズームは、メインカメラで撮影した画像を切り抜くだけの仕様となっている。

【中華スマートフォンの動向】
~引用~
カメラのスペックも、タフネススマホ、いやこういった中華スマホメーカーとしては前代未聞の強さを誇ります。メインの広角にはXiaomi 13 Proなどで採用された1型センサーのIMX989を搭載。


【中国スマートフォンのマーケットシェア】
~引用~
IDCによると、同四半期に中国スマホ市場で首位に立ったのはvivo(ビボ)。2位がファーウェイで、この後、OPPO(オッポ)、HONOR(オナー)、小米(シャオミ)、アップルと続いた。
このうち、ビボの出荷台数は前年同期から17.1%増加した。ビボは低〜中価格帯の新製品が好調で、順位を前四半期の5位から大きく上げた。

ファーウェイのシェア18.1%に上昇
一方、上位メーカーの中で最も伸び率が大きかったのはファーウェイだ。同社の出荷台数は前年同期比50.2%増。24年上半期においては、価格が600米ドル(約9万2000円)超のセグメントにおいてアップルとの差を縮めた。
ファーウェイはかつて、スマホ出荷台数で世界1位に浮上したこともあった。だが、19年に当時のトランプ米政権が同社を安全保障上の脅威とし、禁輸措置を講じた。同社は半導体など重要部品の供給制約を受けてスマホの生産が減少したほか、低価格スマホ事業のオナーを売却せざるを得なくなった。ファーウェイの中国におけるスマホシェアは20年半ばに29%あったが、2年後にわずか7%に低下した。
しかし、そうした中でも同社は半導体などの部品の中国国内開発を進めてきたとみられる。23年8月には、5G(第5世代移動通信システム)への接続機能と、7ナノメートル(nm)技術で製造された半導体を採用したMate 60 Proを市場投入し、中国消費者を引き付けた。

【サムスン電子の2億画素CMOSイメージセンサ】

【iPhoneのセンサーはサムスン電子製?】


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