ニンニンジャー感想休止のお知らせと近況のアレソレ(※シンウル酷評注意)
というわけでお知らせです。お知らせはシンプル簡単!
◆夏コミ原稿専念のために暫くニンニンジャー感想を一時休載します
今まで夏コミ企画の宣伝と練習のためにやっていたのですが、ここ何週かギチギチのスケジュールが相当なストレスになっている事を実感したため、一旦『ニンニンジャー感想を休載する』という決断を下しました。
以前より『6月に入ったら一部の活動を休止せざるを得ない』と言っておりましたが、現時点で朝5時に起きて作業をし、帰ってから夜中までずっと作業をしているような生活でロクに気分転換の推し事やらその他ができず、いくら企画のためとはいえこれ以上は肝心の夏コミ企画のクオリティに影響が出ると感じたゆえの判断です。いやー思ったよりも早かったなーって……
とりあえず企画である特撮アクション評論アンソロジー『語ろう中田ヒーローズ』については関わっている方々と調節を進めたりしておりますので期待してお待ちください。
とりあえずニンニンジャー感想についてはYouTubeに合わせた形ではなくなりますが、いずれ全話書きたいなぁと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
◆近況の話
*シン・ウルトラマン観ました(※酷評注意)
あと最近のお話ですが、シン・ウルトラマンとバブルを観ました。
シン・ウルトラマンについてはガチの酷評勢ですが、ただ本当に期待していたのはオタクくんの居酒屋トークではなく天高く翔ぶヒーローの姿だったんですよね。リスペクトというべき感情は伝わってきましたけれども、それは果たして映画として魅せる事以上に優先されて然るべき物だったのだろうか。
正直コレはDAICON4のノリで作られたウルトラマンだよ、なんでこの段階に来てこんなものを見せられなきゃならないんだ。
ウルトラマンやるならこれはやっておきたいと言わんばかりのイベント戦の羅列、おざなりになったHUMAN MEETS ULTRAMAN、バディやチームとは名ばかりの薄すぎる関係性。まさにシリーズやりたかったけどやらせてもらえなかったオタクくんの末路。
何故、はるかに予算が少ないはずの他のウルトラマン映画の方が特撮映画としてしっかり成り立っているんだ。正直知識がおぼろげな平成3部作の記憶しかない頃に観たウルトラマンサーガの方が特撮映画としては完成されていたしウルトラマンの次のセカイに導こうとする力を感じられたぞ。
正直、庵野秀明にとってゴジラとウルトラマンでは題材の格が違う。
まぁ、庵野秀明が重度のウルトラマンのオタクくんだという事で期待値を下げて見に行ったんですけれども予想以上にオタクくんが居酒屋で高説を垂れ続けているような内容でした。
シン・ゴジラでは特撮のフェチズムやロマンを魅せつつ、一つの特撮映画を作ろうとしていたし、実際最高の特撮映画を創り出したんですよ。
しかしながら今回は違う。庵野秀明はウルトラマンに魅了され、幻惑に囚われ、最後まで解き放たれることなく、ついには映画である事を放棄してしまった。
これでいいのかウルトラマン。
こんな所に収まってていいのかウルトラマン。
魅力的な怪獣も異星人もブツ切りのドラマの連続で浅い物になってしまった。私が見たかったのはこんな低い志の物ではなく、夢という名のショーケースから飛び出して天高く羽ばたくウルトラマンの姿だった。
エンディングクレジットの庵野秀明を探せコーナーが始まった瞬間クソデカ溜息をついてしまいましたよ。夢にまでウルトラマンに触る事が出来るんだという浅い志で挑むのではなく、自分がプロとしてウルトラマンを背負っているのだという自覚をもってから挑んでほしかった。
とりあえずシン・ウルトラマンについてはこうなった原因が恐ろしいまでにはっきりしているので辛い所があります。お前の私物じゃないんだぞウルトラマンは。
監督は樋口監督なんですけれども庵野さんの意識が端々から滲んでて辛かった……
この理屈ならたぶんシン・仮面ライダーの方がマシな内容なんだろうなぁ………(溜息)
*ついでのバブルくん
バブルくんについては説明不足な世界観、入れ込めない設定、鎧武のダンスバトル並みの浅さだったバルクールチームの話とかまぁ不満な部分は色々あったんですが荒木監督のグリグリ動くカメラアングルから繰り出される動きが非常に良かったのとひたすら作画が美しくて人と人ならざる者の交流をしっかり描こうという意識があったので別に損はしない映画だなぁと思いました。主人公は幼い頃から聴覚に特異を抱えており、それゆえに人との交流を避け、ほぼ常時ヘッドフォンつけているキャラクターだったのですが、そのヘッドフォンが捨て去られる瞬間がとても美しかった。ヒロインとの交流で心を開く過程が心地よかった作品でしたね。
評価としては佳作ライン。ネトフリ先行という商法だけが本当に意味不明なんですけど、細かい所まで見られる作画なので劇場で見た方がいい作品だとは思いました。