闇を抜ける　　（幸せを感じれていない宗教2世と親御様へ送るうた）

あぁ
太陽が昇ってしまった

ひとりで
この森を抜け出してしまった

深い闇の中を
でこぼこでぐちゃぐちゃの
道なき道を

たったひとりで
抜け出してしまった

ずっと
ずっと
思いこんでいた

冷たいあの手を握りしめてなきゃ
この森を歩けなかったはずなのに

冷たいあの胸の中じゃなきゃ
この暗闇の中で眠れなかったはずなのに

あぁ
太陽がひかりはじめてしまった

「早く行けよ目障りなんだよ」
と言ってるみたいに

意地悪く
ひかりはじめてしまった

どこへ行こう

どこへ行けばいい？

「どこへでも行けるだろ」
太陽がひかりを増した

「ひとりで抜け出してきたんだろ」

太陽が
ひかり続ける

そう

私はあの闇を
ひとりで抜け出した

ひとりで

抜け出せた