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通級指導向上部屋①〜通級指導で外せないこと〜

通級指導を担当して5年が終わろうとしてます。私の不勉強もあるのですが、なかなかうまく行きません。特に「連携」ができていない。通級担当はひとりぼっちになりやすいです。
そんな中、まずは「通級指導で外せないことはなんだろう?」と考え、AIくんと議論しました。
具体性という点ではまだまだ今後の課題ですが、まずはアウトラインを把握するために作成しました。

論考:「これからの通級指導の外せないこと」


序論
通級指導は、生徒一人ひとりの特性や課題に応じた支援を提供する教育の重要な柱です。本論考では、これからの通級指導において不可欠な視点と具体的な実践案を整理します。


1. 通級指導の目標と通常学級での適応
通級指導の目標は、生徒が通常学級や社会で自立して適応できる力を育むことです。具体例として、通級指導で身につけたスキルを通常学級で実践する活動を設定します。たとえば、発表が苦手な生徒に短いスピーチの練習を行い、通常学級の授業で実践する機会を作る方法があります。また、担任と通級教員が定期的に情報を共有し、通常学級での支援を連携して行うことが重要です。


2. 成果の見える化と評価方法
通級指導の成果を可視化するために、以下を提案します:

  • 成功ノート: 生徒が目標達成のプロセスを記録するノートを活用し、保護者や担任と共有します。絵やシールを活用した柔軟な形式も考慮します。

  • 週次レポート: 担任や保護者向けに簡潔なレポートを作成し、生徒の進捗を共有します。

  • 学期末説明会: 保護者向けに、通級指導の成果や家庭での支援方法を説明するオンライン説明会を開催します。録画を共有し、参加できなかった保護者にも情報を提供します。


3. 学校全体の仕組みと連携の効率化
通級指導が学校全体の支援体制に組み込まれるよう、次の取り組みを行います:

  • オンラインプラットフォーム: 生徒の進捗や課題を教員間で共有するデジタルツールを導入します(例: Google Classroom、ClassDojo)。

  • 校内研修の実施: 通級指導の実践例や意義を共有する研修を定期的に開催し、新任教員を対象に具体例を紹介します。

  • チェックリストの導入: 生徒の進捗や課題を簡潔に記録・共有するテンプレートを作成します。


4. 家庭との連携と支援の調和
家庭と学校の連携を深めるために、以下を実施します:

  • 家庭用ガイド: 家庭での支援例を具体的に記載したガイドを配布します。たとえば、宿題のサポート方法や家庭での時間管理のコツを提示します。

  • オンライン連絡ツール: 保護者が簡単に連絡や情報確認ができるツール(例: ClassDojo、Remind)を導入し、使いやすいガイドを提供します。

  • 保護者参加型イベント: ワークショップや相談会を通じて、保護者が学校の取り組みを理解し、家庭での支援に活用します。


5. 生徒の声を反映した目標設定と自己評価
生徒が主体的に取り組むために、以下を実施します:

  • 目標設定の参加型アプローチ: 生徒との面談を通じて目標を設定し、進捗を確認する仕組みを作ります。簡易なフォーマットや自己評価シートを活用します。

  • 成功体験の共有: 生徒が自分の達成感を感じられるよう、ノートやグラフ形式で視覚化します。

  • 学校行事での発表機会: 通級指導での成果を発表する場を設け、生徒の達成感を高めます。


6. 環境の整備
物理的環境の整備は通級指導の質を高めます。以下を推進します:

  • 静音設備の導入: カーペットや防音パネルを利用し、生徒が集中できる空間を確保します。

  • ICT機器の充実: タブレット端末や視覚支援ツール(ピクトグラム、ホワイトボード)を導入し、柔軟な学びをサポートします。

  • 感覚調整ツール: ノイズキャンセリングヘッドフォンやリラックススペースを設置します。


結論
通級指導の意義を高めるには、生徒、保護者、教員が一体となった支援体制を構築することが求められます。成果の可視化、家庭と学校の連携強化、環境整備などを通じて、支援の質を高め、生徒の自立と社会適応を支える取り組みを進めていくことが重要です。この論考が現場での実践の一助となることを期待します。


参考文献

  1. 文部科学省「通級による指導の手引 解説とQ&A(改訂第3版)」
    URL

  2. 小学校通級指導教室における発達障害児の指導内容と指導形態
    URL

  3. 高等学校における通級による指導に関する研究動向と展望
    URL

  4. 盛岡市教育委員会「小中学校における『LD等通級指導教室』の実践を生かした通常学級での指導」
    URL

  5. 宮城県教育センター「通級指導教室サポートブック」
    URL



ICT関連ではかなり頑張らないとわからないところがあるのですが、一つ一つ学んでいきたいと思います。
ある通級指導担当経験者の先生から、とにかく通級は子どもたちの居場所になること。在籍学級では理由をつけて思いっきり褒めてもらうように伝えること。教員間(管理職も含めて)での情報共有がなされていること。進捗状況が共有されていること。これらが大切だよ、と教えてもらいました。
私も今日の授業内容や様子、感じたことなどを担任の先生方に回覧レポートで情報提供をしていますが、返信はほぼありません。これは私の問題かと思いますが…
保護者、生徒も含めて通級指導が高まるシステムを考えたいです。上記論考にも提案があったことを参考にしてやってみたいと思います。ICTは…ですが……

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