12月の色校が出そろいました!
「そもそも色校って何?」
色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。
■12/7発売 『K-POPバックステージパス』
日本での韓国ブームを間近でみてきた、人気MC古家正亨氏。
初のエッセイ。
古家さんは、人気K-POPスター達から「ふるやさ〜ん!」と呼ばれて親しまれ、ファンにもお馴染みの存在です。
この書籍を通して浮かび上がるのは、古家さんがいかに日本のK-POP認知にご尽力されてきたかということ。
ラジオDJとしての活動から出発して、四半世紀にわたってさまざまな活動を続けてきました。
本書では、次の世代を担う若者たちに贈るメッセージや、スターからもファンからも愛される“MC術“の秘密も盛り込み、まさに、バックステージを垣間見る1冊になりました。
表紙には、「バックステージパス」そのものをデザイン。
古家さんのお名前は、ご本人に紙に書いてもらい、デザイナーさんが合成しました。
ぜひ、この「パス」を手に取っていただき、古家さんが歩んだ、韓国と日本の架け橋になるまでの道のりを追体験していただけたらと思います。
■12/12発売 『ざんねんな家づくり(にしない)事典』
「どうしてこうなった?!」と後悔しても家づくりはやり直せない!
理想の家を思い描くその前に。
押さえておくべきポイントをばっちり網羅!
カバーとオビには「木材」の自然な風合いと手触りをもつ「OKミューズガリバーマット」という用紙を使用しています。
カバー表4です。「木」の感じ、伝わりますでしょうか……!
むらまつしおりさんのイラストもめっちゃかわいいのです。
多くの人にとって人生最大の買い物であるマイホーム購入。そこには落とし穴が多くあります。やり直しの聞かない家づくりではその穴から出られることはありません。成功に導くためには、何より家を建てたい人たちが賢くなること・アンテナを張ることが重要なのです。
そんな武器を全国5500社からNo.1になった住宅会社の著者がすべて伝授します!
■12/14発売 『プリンタニア・ニッポン(3)』
このせかいで、いっしょにいきる。
青年・佐藤と暮らすのは、生体プリンターから出力されたもちもちの新種生物。
『プリンタニア・ニッポン』という新種の「それ」は人類の感情に寄り添う性質があるようで──。
読めば読むほどクセになる、SF(すこしふしぎ)な日常漫画好評につき第3弾!
マトグロッソで好評連載中の『プリンタニア・ニッポン』待望の第3巻です。
名和田耕平デザイン事務所さまの素敵デザインで、作品の世界観を全力で表現していただきました。
編集者的こだわりは、カバーを外した部分にある「本体表紙」のイラストです。著者の迷子さんが、表1面と表4面で対になる面白さと切なさが同居するなんとも言えない画を描いてくださいました。
…が、ネタバレになるので、ここでは写真をお見せできません。気になる方は、実物でお確かめください。
なんと今回、クリアファイル付きのAmazon限定版も発売します。黄色い帯が、限定版カラーです。
渋谷では、新グッズ展開のPOP UPコーナーも開催したり、と漫画だけでなくグッズ展開も活発な『プリンタニア・ニッポン』これからも応援のほどよろしくお願いいたします!
■12/14発売 『膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。』
自分を大事にしたくて、お酒に頼るのやめました。
自分自身の行動と思考をつぶさに漫画にしてきた永田カビさんの最新作は、コロナ禍での飲酒・断酒を巡る日々について。
「人に認められる」=「お酒を飲んでいい」という脳内構図ができあがってしまった著者が、健康上の理由からアルコールを断つことになったのだが……
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で商業単行本出版デビューした永田さん。本著は、その後弊社で刊行となった『現実逃避してたらボロボロになった話』の続編的な作品です。
装丁は、今までの作品と同じく川谷デザインさんに手掛けていただきました。
カバーイラストは、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』と少しリンクするような構図になっています。
本編中に出てくるシーンを、永田さんに描き起こしていただいたので、どこで登場するか読んで確かめてみていただけたら幸いです。
編集者的こだわりは、そのカバーイラストと、本文の刷り色です。
川谷デザインさんから5案もいただいて、二度に分けて試し刷りをしました。写真はそのうちの2案です。だいぶ印象が違うのではないでしょうか。
最終的に、蛍光オレンジの鮮やかさがありつつも、目に優しい感じの色をチョイスしましたので、こちらもぜひ実物でお確かめください。
■12/19発売 『グリーンフィンガーズの箱庭 2』
人の欲望と想いに、不思議な植物が交錯する──。
透明人間の植物学者と大学生アルバイトが織りなす、奇妙な植物たちとの物語、第二弾!
透明人間の植物学者・草薙のもとでアルバイトをはじめた大学生の旭。
とある理由で屋敷の敷地外に出られないという草薙に代わり、ある集落へ赴くと…?
集落での風習、可愛い後輩の不審な挙動、突然起こる事件──。
ますます目がはなせない、単行本でしか読めない描きおろしエピソードも必見!
カバーまわりのポイントは、とにかく紙媒体で持ちたくなる風合いを心掛けて仕上げています。
1巻の色校正で苦戦したオビの金文字ですが、2巻は1巻以上に良くなりました。
1巻制作時における編集者のこだわりは下記の記事より覗けます^^
どうぞお手に取ってくださいませ♪
今月は以上5作品をご紹介しました。
是非、書店でお手に取ってご覧ください!