“白魚のような手”ってどんなんだよ
ヘイ彼女! 白魚のような指だね!
女性の綺麗な手指を形容する際に用いられる“白魚のような手”という表現。
褒め言葉として扱われているが……。
これ、言われて嬉しいのか?
魚みたいな顔とか言われても普通に悪口だしな。
そもそも白魚ってどんな魚? シラス?
何故、魚に例えるのか?
そんな疑問を抱いた当時中学生の私は、ちょっと調べてみることにしたのである。
白魚ってどんな魚?
美しい指の例えとして用いられるくらいなのだから、きっとミロカロスみたいな綺麗な魚なんだろう……。
シラスじゃねーか!
いやシラスとは別の魚らしいのだが、見た目はほぼシラスである。
でも地域によってはシラスって呼んでることもあるらしくてややこしい。
……とまあ、こんな知識を得た当時中学生の私は
「俺ならもっと上手く例えるね!」
などと心の中でイキッたものだ。
“白魚のような指”という表現を最初に遣った人は何故わざわざよりによって魚類に例えたのか……?
そもそも実際口に出すことはなさそうなので、恐らくは小説か何かで生まれた表現だろう。
いつの日か自身がそんな綺麗な手に出会うことがあったら、その時はどう感じ、何を思うのだろうか……。
まあ魚類に例えはしないだろうなーなどと思っていた。
握ってみた
そして中学2年生の秋。
好きな女の子の手を握った私は思った。
「大トロみたいだ」
――と。
って俺も魚類に例えてるじゃないか!
いやマジで柔らかさにビビったっつーか、多分口に入れたら溶けるよ。
そういう感触というか食感と、ちょっとひんやりしたのを例えるとしたら、そら魚類が妥当だな。
最初は「なんで魚なんだよww」とか思ってたのに、実際触ったらこれである。
百聞は一揉みに如かずってやつだね。
それ以来、私は手フェチになりイラストを描くと手の描き込みに力が入りがち。
絵が上達してくると、作者の“癖”が出る。
てなわけで最後は、私の手の写真を貼ってこの記事を締めさせていただく。
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