追憶
またも唐突で恐縮です。
我々は社会と共存するためにあらゆる時間を犠牲にしたり、はたまた共有している。
こういった背景に異論はないが、時間に追われる環境というのはどうも切なさを覚える。
で、今回紹介する映画は「La Jetée」邦題「ラ・ジュテ」である。
ご存知の方がおられたら相当映画通ですな♪
きゃっ☆
そうそう、この作品に影響を受けたことで有名な、鬼才テリー・ギリアム監督が世に送り出した邦題「12モンキーズ」の基となったのだ。
そんでもって、「ラ・ジュテ」は1962年に公開されたクリス・マイケル監督作品だ。
物語は第三次世界大戦後のパリが舞台だ。
わーお!
世界には核保有国は少なくない点を踏まえると、こういった物語設定は案外と非現実な課題ではなさそうだ。
またもやもや話しが215度ほどズレてしまったが、この物語の重要なテーマは時間と記憶である。
そして生き残った数少ない人間は地下で暮らす。
悲しいことにこの物語では奴隷と支配者が同居している。
現在先進国と呼ばれる国でも目に見えない支配があるのも事実。
そして目に見えない奴隷というのも否定はできない。
そう考えると1960年代も2000年代も価値観というか支配力はさほど変わっていないことに改めて驚かされる。
さて、物語を細かく語るよりも、この作品の優れた点は手短に進み映像ではなく写真と台詞で観客に説明している点である。
いわばこの作品は映画というよりも詩を読んでいる様な作品だ。
更に優れた点を述べると無駄がなく、画像が映像に劣らない手法を的確に描いている部分だろう。
これまた〜、ネタバレを語らせたら日本一として名高い浜村淳 先生になりそうだ!
「こんばんわ〜、はま・むら・じゅんです」
それにしてもこの当時からこういった手法で映画を制作するとは、もう見事としか例えようがない。
本家である「ラ・ジュテ」の後に「12モンキーズ」を鑑賞することもお勧めである♪
いずれの作品も現状を振り返り、コロナ禍で悩まされる時代と先行きが不透明な架空の世界を照らし合わせてみても興味深い内容だと思う。
わーお!