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<アースめし>#6 ヘルモード~異世界料理を作ってみた~

こんにちは、アース・スター エンターテイメント宣伝担当のSです。
アース・スター作品に登場する異世界料理の再現企画「アースめし」第6弾をお届けいたします!
今回も専属シェフとして「あ~しゅ・しゅた~」氏 をお招きしています。

目次


「モルモの実」を再現!

第6弾は、アニメ化が決定した人気作品「ヘルモード」の作中で登場した、「モルモの実」を再現しました。
※本記事にはノベル第2巻・コミックス第3巻の内容を含みます。

クレナ村を離れグランヴェル男爵家で「セシル専属」の従僕となったアレン。11歳を迎え、まもなく冒険者生活が始められると意気込んでいたある日、「王家の使い」が訪れる。彼らがグランヴェル家に告げたのは、学園を卒業し3年の『貴族の務め』に出た長男・ミハイの訃報でした。
父から兄の死の真相を知らされ、館を飛び出したセシルをアレンが見つけ出すと、無理に連れ戻すこともせずそっと彼女に寄り添います。
今回は、そこでアレンが差し出した「モルモの実」風ケーキを作りました!

レシピのご紹介

「モルモの実風ケーキ」完成品はこちら!

あ~しゅ・しゅた~シェフ「モルモの実をケーキで再現したニャ~」

「セシルお嬢様、こんなものしかございませんがどうぞ」
モルモの実や干し肉、干し芋を収納から取り出す。「どこから出しているの?」とセシルは不思議がるが、空腹が勝っているためか深くは追求してこない。セシルが夢中で食べている間も、アレンは黙って路地の様子を眺める。
(さて、こんなところで絡まれたらたまらんからな。ん?)
狼藉者に絡まれたら困ると、アレンが「鷹の目」で索敵していると、セシルがぐすぐすとすすり泣きを始めた。お腹がいっぱいになったので心に余裕ができたのだろう、昨日の食堂での出来事を思い出したようだった。小さな声で「死にたくない」と繰り返している。

ノベル「ヘルモード」2巻 第10話「セシル、家出をする」 より

セシルはこれまで、12歳になったら学園都市に行くものだと聞かされて育ってきた。
「学園なんて、行く必要ありませんよ」
「必要ない?」
「はい、誰かに行けと言われても、行きたくないなら行く必要はありません。セシルお嬢様はどうされたいんですか? 全てはセシルお嬢様次第ですよ」
「私がしたいこと……」

ノベル「ヘルモード」2巻 第10話「セシル、家出をする」 より

アレンはセシルに、人生には選択肢があることだけ伝えたかった。それを聞いてセシルが考え事を始めたので黙って待つ。もしかしたら、自分が何をしたいか考えること自体が初めてなのかもしれない。そのまま1時間ほど経過すると、大通りがにわかに騒がしくなった。どうやらセシルの捜索はいよいよ大掛かりなものになってきたようで、奥まった裏通りの路地までセシルを呼ぶ声が聞こえてくる。
「アレン」
「はい」
「私、館に戻るわ」
「分かりました」
「アレン、おぶって」
「どうぞどうぞ」
アレンが背中を向けてしゃがみこむと、セシルがおぶさる。アレンは大通りを目指して歩き出す。
「アレン」
「はい、なんでしょう?」
「ありがと……」
セシルは恥ずかしそうに、アレンの肩に顔をうずめてお礼を言った。

ノベル「ヘルモード」2巻 第10話「セシル、家出をする」 より

アレンとセシルが館に戻ると、グランヴェル男爵が「ミスリルの採掘が始まり採掘権の一部を王家に献上すれば、お前の勤めを免除してもらえるかもしれない」と告げます。
けれどセシルは男爵の言葉を拒絶し、震える声で自分がしたいことを宣言したのです。

今回はセシルの転機ともなった大切なエピソードで登場した「モルモの実」をケーキで再現してみましたが、いかがでしたでしょうか?
皆さまもぜひ、大切な人が傷ついている時には何処からともなくモルモの実を差し出して元気づけてみてくださいね。
次回、アースめし 第7弾 は1/29(金)公開予定です。ぜひお楽しみに!

ぜひ皆さまも作ってみてくださいね!

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