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暗闇の季節を超えるための熱と光


地球暦

今朝、ぼんやりと地球暦を眺める。

今、私たちは、春分から数えてだいたい210度地点にいる。冬至の地点である底に向かって進行している。とはいえ、実際の太陽系であれば、別に底に向かっているわけではなく、周回している円のひとつの地点にいるに過ぎないのだが。

今は、どんどん落ちて行っているように思えても、ある地点で上昇に転じることが分かる。なぜ落ち切らないのかと考えるに、中心の引っ張る力が作用しているからだ。

中心にいるのは太陽。太陽系に存在する者たちは、太陽の引力にとらえられて周辺を周回している。

最近話題の紫金山アトラス彗星は周期は8万年とも言われているが、太陽に近づき、くるっと回って、また太陽系の果てに旅をする。しかし、場合によってはそのまま太陽系外に放りだされる可能性もあるらしい。
*トップの写真はnoteからお借りしたネオワイズ彗星です。

地球はまだ、そんな放り出されることもなく、ちゃんと太陽の引力にとらえられ、円環の動きが続いていく。

なんか、継続している習慣が途切れて、そのまま戻ってこれない今日この頃。秋の土用なのでゆっくりとは思っているけど、地球暦をみたら、この動きだもの、上に行こうとしたって無駄だなとほっとしたりもする。

下降に身を任せて過ごすという方法もある。新しいことを考えるよりも、シュタイナー先生が魂の暦でも言っているように、夏に受け取ったものを、自分の中の希望となるように、受けとったものを眺める時間でも良いのかなと、地球暦での地球の動きを見て思った。

第29週

自分自身で 思考の輝きを強め
体験の意味を解きながら
宇宙の中に 霊の力の源泉を求める。
それは 私に与えられた夏の遺産であり
秋の平静であり
冬の希望である。

『魂のこよみ』ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌訳


先日の2泊3日のワークショップのなかで、ちょうどこの週にあたるため29週の暦を何度か読んだ。

今、地球暦を見て感じたことと照らし合わせることで、第29週の魂の暦の意味が深く腑に落ちた。

受けとったものを希望に昇華させるには、思考を使う必要がある。思考と言っても日常的な移り変わる思考ではなく、体験したこと感じたことに沈潜し、「体験の意味を解く」ようなあり方だ。追体験すると言っても良いかもしれない。

静かな秋の中で考え、それがやがて冬を乗り越えるための熱となり、熱が発するかすかな光が春を待つ希望となる。

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