当帰(トウキ)/女帝 ハーバルタロット#3
当帰(トウキ)Angelica sinensis(セリ科)
当帰には温める性質があり、女性のための薬草として前の芍薬とともに昔から使われてきました。
前のⅡ女教皇も、この女帝も、女性性をあらわすカードになります。それぞれに描かれている芍薬(女教皇)と当帰(女帝)を比較してみた時に、同じ女性性でも、何が違うのかを考えてみることが、それぞれの植物のスピリチュアルな特性を理解するのに役に立ちます。
当帰に関する神話や伝説は芍薬ほどたくさん見ることができず、当帰は、芍薬のようなスピリチュアルな背景は薄く、むしろ、肉体レベル、物質レベルで伝統的にもしっかりと使われてきた歴史がある植物だと思われます(*1)。
物質レベルといっても、人間がつくりだした人工物と、自然界がつくりだした物質は質的に異なりますし、自然界の物質は霊(エネルギー、スピリット)が顕現したものという視点で見ることができます。当帰を通して、物質の背後にあるスピリットやエネルギーの質をどのように見ることができるのかもテーマとしてとりあげてみました(*2)。
1.当帰のスピリチュアルな特性
2.薬効にみるスピリチュアルな特性
3.形態から考えられるスピリチュアルな特性
4.スピリット(霊)と物質
(全2270文字)
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