神の想念形態と占星術のシステム考察
「乙女座は天文学上、天秤座が位置すべき天空の場所を占めているとみなされている・・・天空、星座、宮、惑星は、ハイラーキーと天文学者たちと占星家たちにとってそれぞれ別のものを意味している・・・秘教的な真理の観点から見れば、それらは具現化された生命方であり、生命と特質と目的の表現でしかなく、それらを顕現へともたらした存在の意図でしかない」
『秘教占星学(上)』(アリス・ベイリー著)289頁より
ホロスコープ上は30度づつに分けられていても、実際の星座はもっと大きかったり小さかったりします。その解りやすい例が、大きな乙女座と小さな天秤座でしょう。
占星術には不可思議なことがいくつかある。
・実際の星座は30度の範囲にきっちり分けられていない
・歳差運動により実際の天体位置とホロスコープ上の天体の位置が異なる
・西洋占星術では一般的にトロピカル方式(歳差運動によりずれている位置)を使う。
・バイオダイナミック農法ではサイデリアル方式(現在の天体)を使う。なおかつ、30度づつではなく、実際の星座の幅(度数)に合わせている。
これらは、どう解釈したらいいのかな?という疑問はありつつ、いちおう、一般的に西洋占星術ではトロピカルを使う理由があり、そういうものかと受け取っていました。
秘教占星学の本には、占星学の想念形態がマインドにあると述べられています。
多くの占星術家または占星術を使う人が同じ考え方のシステムに乗っていれば、それは人間のマインドの「想念形態」の上にあるので、現実の天体がどうあれ、想念形態に影響を受けて、占星術は機能するということです。
じゃあ、バイオダイナミック方式の天体や星座の位置は、どういう理屈なの? 今現在の位置を使った方が正しいような気もするけど・・・とモヤモヤ。
しかし、冒頭の言葉を読んだときにハッとしました。
特に言葉の最後の部分。
「顕現へともたらした存在の意図でしかない」
神のマインドの中には、神の計画が存在している。それが大元となり、その設計図から現実世界ができている。設計図をもとに現実の形態世界を構築していくのだが、その段階に「顕現へともたらす存在」の意図が働いているのです。
想念形態とはどこにあるか?そして、形態世界との関係はどうなのかを、ここで秘教の7つの界層図で説明します。
想念形態とメンタル界層
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