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聖なる12夜⑧ 12月31日~1月1日
第八聖夜
12月31日~1月1日 獅子座 8月
剣の柄に十字架。犠牲。
傷つけることの不可能なキリストの剣の力を持つ人は、真実の言葉を語る。恐怖と戦慄の夜。
●真理: 意志の槍と知識の剣を持つ騎士の傍らには、服従の象徴として犬がいる。
彼の後ろには死と悪魔がいる。あるレベルの知識では、ミスや間違った行動はすぐに破滅につながる。勝利は、責任を自覚し、人生の前途にある課題への揺るぎない忠誠心をもって、神性を完全に発揮することによって達成される。
●第八の熟考
第八の聖夜において、私たちは[新年への移行に伴う]2つの時間の輪の間の崖っぷちに立っている。今、ここで十字架にかけられなければならない。
この1年間、私たちの成長のために尽くしてきたものはすべて、十字架につけられ、死ななければならない。もしイエスが十字架につけられなかったらどうなるか、想像してみてほしい。
私たちをここまで導いてくれた尊い思考、感情、行動は、すべて休息させるのだ。新年への敷居をまたぐとき、私たちはそれらを新たなレベルに引き上げることができる。一年を通して私たちのために尽くしてくれた、私たちの魂の中の大切なものをすべて犠牲にするとき、私たちはそれを他の人々のために捧げることが可能になる。
霊的真理のために経験した深遠な心情は、他人の災いに対する慈悲となる。
ただ「気の毒に思う」というだけでなく、彼らが感じている押しつぶされそうな悲しみを実際に体験するのだ。
霊的真理を理解したことで、魂の中で考えることができるようになった新たな思考は、今、霊魂の中でインスピレーションを生きる道を開いている。たとえその霊的真理が私たちにとって金のようなものであったとしても、私たちはそれに執着することをやめなければならない。霊的真理は宇宙のものであり、私たちが所有することはできない。
手放せば、必要なときに戻ってくる。しがみついていれば、必要なときに見つけることができないかもしれない。
この1年間、私たちが誇らしげに実行に移した新しい行動も、十字架にかけられなければならない。得意げにしがみつくのは利己的だ。
私たちの意志を通して、私たちは本当の自分を明らかにする。自分のことを何も明かさずに他人を知ろうとすることは、誰にとっても破壊的である。
この次の一歩を踏み出すとき、私たちは、先にその一歩を踏み出されたキリスト・イエスの存在によって確信する。
ルドルフ・シュタイナーがヘルベルト・ハーンに与えた「十二聖夜」の指示 ルドルフ・シュタイナーに基づく観想 クリスティナ・カイン著
8日目は獅子座との関連になっているが、内容を読むと、犠牲や献身との関連からいえば、秘教占星学的には、蠍座であったり、山羊座、魚座などが想起される。
それはよいとして。
一年を通して私たちのために尽くしてくれた、私たちの魂の中の大切なものをすべて犠牲にするとき、私たちはそれを他の人々のために捧げることが可能になる。
霊的真理のために経験した深遠な心情は、他人の災いに対する慈悲となる。
ただ「気の毒に思う」というだけでなく、彼らが感じている押しつぶされそうな悲しみを実際に体験するのだ。
というところにハッとした。
「気の毒に」とか「可哀そう」と思うだけの場合、自分と他者を分離していて、単なる同情から来るものとなる。その人は可哀そうだと思うけど、自分は苦しみたくないし、苦しみを分かち合いたくはない、という感覚。
慈悲とは、すべての苦しみを「包み込み」、苦しみに引っ張られることなくある状態だ。その苦しみを感じ、包み込むのは癒し、ヒーリングの在り方に他ならない。
前者は太陽神経叢チャクラの働きで、後者はハートチャクラの働きになる。
自分の魂が持つ共感する力(アストラル体と言ってもいいかもしれない)を他者に捧げること、犠牲を払うことで、他者に役立つものとしていることができる、ということかと上記の文章を解釈しました。
霊的真理は宇宙のものであり、私たちが所有することはできない。
この言葉も響きました。
自分が体験から得た宇宙的真理は知恵であり、それは外に表現し使う必要があるもので、所有して満足するものではないということかなと思いました。
今日は大晦日、あまり、カウントダウンという感じにアストラル的には盛り上がりませんが、静かに瞑想したいと思います。
多くの人が、2024年に体験し得たもの、もしくは未解決な課題もあるかもしれないけれど、それらを十字架にかけ、一段上げて、新たな年に臨めることを意識して、ヒーリング瞑想をしたいと思います。
みなさま、よいお年をお迎えください。
photo by Tom Gainor
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