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2週間。あまりにも短い。こんなことを2ヶ月でもしたなら、彼らはすっかり旅人になってしまうだろう。

MOUTNAIN BIKE JORNEY
7/31 DAY11 走行50km


朝、すっかり子どもたちはいつも通りにもどった。
もしかしたら少し深まったようにも感じられる。
どちらにしてもしっかりした表情だったように思う。

みんなで走りはじめる。
それぞれローテーションで先頭に立たせるのだけれど、ずいぶんとしっかりした。むしろ僕が道を言わなければどこまでも進んでいく感じ。
気の迷いや、判断できずに止まってしまうということが少なくなった。
それでこそ旅だ。

海沿いのサイクリングロード。
しっかり広さもあってみんな歌を歌ったり、暴走族の真似をして走ったり。
あとはスロープになっている自転車道の横断橋を足をつかずに登りきれるか選手権。おんなじ道でもみんなが楽しもうとさえ思えればいくらだっておもろくできる。だいたい男子が暴走するけれど、そんなことができる仲間たちになってきたと思う。


はんぺん屋のおばちゃんにお土産をいただいたり、ボトルに氷水を詰めてもらったり。それからお昼はでっかいスーパーでひとりいくらの予算を決めて楽しく買い物。

今日はそこまで距離は走る必要がないので、子どもたちにMAPで検索させる。なかなかええとこ見つけられずでまあそんなもんかと僕が自分の感覚で川沿いルートとキャンプ地を選んだんだけど、夜のミーティングで聞いたら彼らは悔しかったようだ。自分たちで見つけることができなかったところに。

そんな風に彼らのなかから旅を自分ごととして感じている領域というか範囲というかがどんどん増えてきている。2週間。あまりにも短い。こんなことを2ヶ月でもしたなら、彼らはすっかり旅人になってしまうだろう。


川沿いで僕が見つけた公園は残念ながら「キャンプはできません」の看板があった。ステキな芝生のグラウンドに川もあってロケーションさいこーなのになー!と子どもたちも残念な様子。それでもせっかくだから遊ぼうと、なかば運動会状態。

相撲をして、フリスビーをして、昼寝をして、最後にはかけっこをした。本気でやるとなんでもおもろい。わんこの散歩のおばちゃまたちに子どもたちは犬を触らせてもらっていた。

18時前、公園のゲートが締まるちょっと前に係の人が来て、今回の旅のことを立ち話しながら「テントええとこないですかね?」なんて話したら「ゲートの中はダメだけど、外なら黙認するからテントはっていいよ」と言ってくださった。思わず子どもたちとガッツポーズ。ほんとにこういう優しさがありがたい。


女子はテントたて、男は夜の買い出し、僕が「ダッシュで帰れるならアイス食うか!?」と聞いて、溶けないようにダッシュでキャンプ地まで戻った。そのまま男たちは川の流れ込みのところで滝にうたれるように体を洗い、川のそばで料理をした。米の炊き方を教えるもの、火の付け方を教えるもの、野菜の切り方、うんぬんと。できなかったことをやりたがらなかった印象がどんどん変わっていくのが嬉しい。わからないからやらないではなく、わからないからやってみたらいい、できたらおもろい、に変わってくれることがサイコーだ。


おやすみをしてからのかすみさんとの大人ミーティングもほとんど話し込むようなことはなくなった。僕らなりにはなってしまうけれど、彼らのことをお互い見つめられているし、補いあっている。

そこから先はたぶん僕らの成長の余白なんだろうと思う。子どもたちとの時間に教科書なんてない。目の前の子どもたちに対して、何を考え動くかしかそこにはない。

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