「アースデイ」と「エンタメ」の融合 〜アースデイジャパンネットワークとMusic for SDGsのコラボレーション〜
文:大久保亮(アースデイジャパンネットワーク顧問 /Music for SDGs 代表)
皆様こんにちは!アースデイジャパンネットワーク顧問の大久保亮(まこと)です。グローバルにはマックという愛称で呼ばれています。昨年3月まで9年間過ごしたニューヨークを離れ、昨年6月からロンドンに引っ越しました。簡単に自己紹介しておきますと、本業は日本生命の主席国際調査部長(フェロー)として主に国際規制、会計基準、サステナビリティに関する国際渉外を担当。日本語、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語の5か国語を話すグローバル政策アドバイザーとして年間約20か国を飛び回っています。2002年4月から2006年6月まで、スイスのバーゼルの国際機関であるBIS(国際決済銀行)に金融庁より派遣、IAIS(保険監督者国際機構)事務局にて100か国を超える保険監督当局への教育や技術支援を行った経験もあります。アジア太平洋地域では2013年より持続可能な開発を支える長期投資を促進するワーキンググループの座長を務め、国連、G20、世界銀行/IMF、IFRS財団、OECD、APEC、各国政府、業界団体等とも協力しつつ、SDGsを積極的に推進しています。また国連PRI(責任投資原則) グローバル政策リファレンス・グループのメンバーも務めています。
こう書くとお堅い職業のように思われるのですが、どんな場でもジョークを欠かさないマルチエンターテイナーとしても知られ、音楽やエンタメを通じて国連の SDGsへの理解を深める機会を提供することを目的とする「Music for SDGsプロジェクト」を立ち上げ、国際機関やNGO等とも連携しつつ、国内外の才能あるアーティストを招き、世界中でSDGs 啓発イベントのプロデュースも行っています。このようなバッググラウンドから、アースデイジャパンネットワークにおいては、団体の運営に関わるというよりは、顧問として、国際機関や海外団体とのリエゾンやエンタメ関連のネットワークをつなぐ役割を担っています。
9月13日にはニューヨーク国連本部で開催されたSDG Summit 2023サイドミーティングにて、デジタルアートや音楽、ファッション、映画等を通じたSDGs推進についてプレゼンしました。浅田真理さん(理事)のビデオメッセージと共にアースデイジャパンネットワークとDigital Art 4 Climate Japanを紹介し、その模様は国連TV (http://media.un.org) にて生中継されました。
最近ではファッション界や映画界にも進出しています。5月22日の国際生物多様性デーには南仏のカンヌ国際映画祭にてOcean Impact Summit をGreen17 Partnersと共催しました。アースデイの今年のテーマはPlanet vs. Plasticです。またSDGsをテーマにした映画のプロデュースにも取り組んでいます。さらに9月15日にはロンドンファッションウィーク(日本では「ロンドンコレクション」として知られています)Galaのゲストスピーカーとして出演し、アーティスト美欧さんに演奏いただくと共に、サステナブルファッションの重要性を語ってきました。次の舞台はパリファッションウィーク(日本では「パリコレ」)です。
■アースデイ音楽祭 ~アースデイジャパンネットワークとMusic for SDGsのコラボ~
1970年から50年以上も続く4月22日「アースデイ=地球の日」には、世界中でイベントが開催されていますが、数年前からMusic for SDGsは、「アースデイ音楽祭」と題し、アースデイに近い週末に、日本、欧米、アフリカ等を結び、オンライン音楽イベントを開催してきました。そして今年は4月22日(土)当日にアースデイジャパンネットワークとのコラボ開催が実現。世界中のアーティストやスピーカーを招き、SDGsに関する意識を高めることを目的としたオンライン音楽イベントを開催し、YouTubeにて世界配信しました。一世を風靡した異邦人の久米小百合(元久保田早紀)さんもご出演。一時帰国中だった私はアースデイ横浜のスタジオから配信しました。またアースデイジャパンネットワーク理事の方々にもご参加いただきました。
なぜSDGsに音楽?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。国連のSDGs(持続可能な開発目標)については多数のペーパーや国際会議で取り上げられ、質の高い教育も提供されていますが、そのような情報を手にしてい るのは、SDGsについて既に詳しく、目標の実現に向けた意欲の高い人々が多く、一般大衆のほとんどは、 SDGsについてまだ認識していないか、テーマに関心を抱いていないというのが現状です。そのような一般大衆が、エンターテイメントと教育を融合したミュージカルや音楽コンサートを通じ、わかりや すく、また楽しみながら、SDGsについて学べる機会を提供することが目的です。世界を変えるには何億~何十億もの人々を巻き込まなくてはなりません。学術論文やお堅い会議では難しくとも、エンタメならばつなぐことができるかもしれない。そういう思いからプロジェクトを立ち上げたのです。
■アクションとしての「アースデイ」とエンタメ ~国際会議、ファッションウィーク、国際映画祭におけるエンタメを通じたサステナビリティ推進の旅~
このサイトで繰り返し述べられているように、アースデイジャパンネットワークでは、「アースデイ」を 『母なる地球に感謝し、地球のことを考えて行動すること』という広義にとらえています。4月22日という記念日に限らず、ひとりひとりが地球のためのアクションを起こしたその日が皆様にとっての「アースデイ」となります。Music for SDGsは、国連イベントや他の国際会議、4大ファッションウィーク、国際映画祭などの機をとらえ、エンタメを通じたSDGsの推進を行ってきました。慶應義塾大学や共立女子大学のSDGsに関するゲスト講師として毎年招かれていますが、そこに音楽家を連れていって、授業をミュージカル形式で行ったりもしています。こんなお堅い場に音楽を持ち込むなんて!?と驚かれることもしばしばですが、マックの辞書に前例という文字はありません。反響は上々。みんな楽しいことは好きなのでしょう。楽しいと思ってもらった方が教育効果が高いと教育心理学でも実証されています。このようなエンタメを通じた「アースデイ」の推進活動にご関心のある方は、遠慮なくご連絡ください。楽しみながら一緒に世界を変えていきましょう。
■Music for SDGs (代表 大久保亮Mack Okubo http://Mackglobe.com )
▽ホームページ
http://musicforsdgs.com/
▽YouTube
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