Planet vs. Plastics 〜アースデイ2024 グローバルテーマ〜
文:秋元真理子(アースデイ ジャパン ネットワーク顧問/アースデイ東京理事)
今年の夏、アメリカのEARTHDAY.ORGが、アースデイ2024グローバルテーマを発表しました。今回は、その紹介をさせていただきます。
Planet vs. Plastics
2025年に「プラスチック汚染防止条約」(参照:環境省)が制定されますが、その流れを汲み、来年2024年は「Planet vs. Plastics」がアースデイのグローバルテーマとして掲げられました。
プラスチック問題については、共同代表の萩谷さんが以下note記事を書かれていますので、そちらを参照ください。
プラスチック問題を考える~原材料シフトで脱炭素社会を目指す(①、②)
「60 x 40」達成に向けて私たちができること
アースデイが目指す目標は、2040年までに60%のプラスチック生産を削減していくことですが(「60 x 40」)、全てのプラスチックではなく「使い捨てプラスチック」をメインに削減していこうと世界に発信しています。
ご存知の方も多いかと思いますが、日本は「使い捨てプラスチック」の廃棄量が世界2位という非常に不名誉な立ち位置にいます。(Greenpeace記事)
このプラスチックが溢れる日本社会で、私たち個人ができる実際の「削減」アクションには限界はありますが、そもそもアースデイは一人の青年から始まっていることを忘れてはいけません。
家庭内での工夫や買わない個人的なアクションを第一歩に、その次は、専門家の話しを聞いてみる、周りと話してみる、会社内で提案する、議員さんと話しをしてみる、友だちと小さいイベントを企画してみる、SNSで発信してみるなどアクションを広げてみてください。
一人一人の小さな外への働きかけが、「60 x 40」削減へとつながっていきます。
「60 x 40」:4つの柱
EARTHDAY.ORGでは、プラスチック生産60%削減達成のための目標を以下4つ掲げています。
プラスチックが人間、動物、およびすべての生物多様性の健康に及ぼす害について広く一般の人々の認識を促し、また健康に及ぼす影響について、より多くの研究を行うよう要求する。その影響に関するあらゆる情報を一般に公開すること。
2030 年までにすべての使い捨てプラスチックを急速に段階的に廃止し、2024 年に国連プラスチック汚染条約でのこの段階的廃止の約束を達成する。
ファストファッションの惨状と、ファストファッションが生産し使用する大量のプラスチックを終わらせる政策を要求する。
プラスチックのない世界を構築するための革新的な技術と材料への投資。
代表キャサリーン・ロジャース氏から
名誉会長デニス・ヘイズ氏から
アースデイ東京2019年「プラスチックシフト」ブース
アースデイ東京の代々木公園では、毎年(コロナ禍除く)、マイバッグはもちろんのこと、マイ食器やコップを持ってきていただけるように発信しています。
また飲食の食器もレンタルのため、食器を借りて、食べ物、飲み物を購入します。使い終わったら、それを洗い返却。プラスチックゴミを出さないイベントを心がけています。
私が関わった2019年のブースは、「プラスチックシフト」をテーマに、洗剤の量り売り、形の異なるガラス瓶の販売(洗剤持ち帰り用など)、アイカサさんの傘スタンド設置、麦ストローの販売なども行い、実際プラスチックゴミを出さない循環を体験していただきました。
アースデイプラスチックアクションをお聞かせください!
全国のアースデイでのプラスチックの取組み、また個人でやってるよ、やってみたよ、などぜひお声をお寄せください!
皆さまの取組みをぜひご紹介させていただきたいと思います。
こういうことをやってみたいけど、一度相談したいなども、ぜひお問い合わせください。(お問い合わせフォーム)
また、Instagramでアースデイジャパンネットワークをタグ付けしていただけるとご紹介しやすいです。
ハッシュタグ:#planetvsplastics、#アースデイプラスチックアクション、#アースデイグローバル2024
皆さんと一緒に、世の中の流れを変えていきましょう!