【新卒NGO入社】途上国のリーダーと共に社会変革を加速させるために
こんにちは!インターンの島田颯(そう)です。
突然ですが、大学を卒業後、2021年4月からEarth Companyに正職員として就職することになりました。今回のnoteでは、私が「Earth Companyに就職することに決めた理由」と「Earth Companyで実現したいこと」の2つについて説明していきたいと思います。
1. ガンジーの言葉への違和感
Earth Companyの2019年度の活動報告書の見出しにも使わている、こんなガンジーの言葉があります。
Be the change that you want to see in the world (あなたが望む世界の変化にあなた自身がなりなさい)
自分が作りたい社会の変化に、まずは自分がなりなさいという平和を説いたガンジー素晴らしい名言です。
しかし、僕はこの言葉をアップデートする必要があると思います。
社会課題が複雑化している現代で、僕一人だけで変化を起こそうとすることには限界があります。僕一人だけでなく、僕たちみんなが変化を起こしていかなければいけません。一緒に未来を作る仲間の存在が必要です。
いわば、いま必要とされているのは、
Be the change that ”WE” want to see in the world
と、人類が一丸となって同じ方向を向いて、行動を起こしていくことではないでしょうか。
仲間と一緒に未来について語り合う。
そんな世界を僕はつくりたい。
そう思うようになったきっかけは、Earth Companyとの出会いでした。
Earth Companyとの出会い
Earth Companyは、「次の世代につなぐ未来」を創造するため、社会変革を起こす「人」と「団体」を支援している団体です。
【写真】インターン初日にバリで撮影された共同代表の2人との1枚。後ろの建物は、IMPACT HERO2016 ロビン・リムが運営する、貧しい妊婦に24時間365日無償で産科医療を提供する助産院で、Earth Companyや各国の支援団体の合同支援によって建設されました。
私たちは、
・Earth Companyがめざす、先進国をモデルとしない発展の在り方
・IMPACT HERO*たちが描く、理想の未来
・応援してくれるみなさんが望む社会
をともに実現していく団体です。
そして、このnoteを読んでくださっている”あなた”と一緒に理想の未来を作りたい、そう考えています。
「こんな未来を一緒につくろうよ」と集まってきた仲間と、作りたい未来をあり方を考え、その実現に向けて行動を起こす。
変化は自分一人では起こらない。ともに夢見る仲間が必要です。だから私は、冒頭のように「WE」をいれて、ガンジーの言葉をアレンジしてみました。
*IMPACT HEROとは
Earth Companyは、メイン事業として、アジア・太平洋地域で活動する変革力をもったチェンジメーカーを1年に1人選出し、3年間のとことん寄り添う支援を行っています。その1年に1人選ばれるチェンジメーカーが、「IMPACT HERO」です。
IMPACT HEROに対しては、1000万円を超えるファンドレイジングや運営する組織への経営コンサルティング、マーケティング支援を提供しています。
2. 19歳の時に出会った同世代のインドネシアの希望
大学1年生を1年間休学してインドネシアの教育支援に参加
私がEarth Companyで働きたいと思った原体験は、大学1年生の時。インドネシア・ジャカルタのストリートチャイルドから、インドネシア大学(日本でいう東京大学にあたる)に合格を果たしたドドという青年との出会いです。
私は、1年生の秋学期から1年間の休学を決意し、途上国に教育機会を届けるe-Educationの海外インターンに参加し、インドネシア担当になりました。その時にドドと出会いました。
【写真】2015年10月はじめてドドと出会った時。左:筆者、中央:ドド
ドドは、幼い時に両親が離婚し、お父さんの会社の倒産をきっかけに公立学校へいくことができなくなり、道路やバスの中でギターを引いてお金を稼ぐ物乞いとして働く少年でした。
そんな大変な日々の中でも、「大学へ行っていい仕事について、家族を養いたい」と思い、日中に働いた後、私たちが支援するフリースクールに通っていました。人一倍夢に向かって努力した結果、彼は「国内最高学府の大学に合格する」という夢を実現させました。その学校からの最高学府の大学への入学は初めてでした。
その時にドドは「次は自分の次の学年に支援を届けるべきだ」といって、大学に入学後、今度は支援される立場から支援する側になりました。それからは、毎年、インドネシア大学への合格者が出てくるような学校に生まれ変わりました。
その時に私が感じたことは、「途上国の課題を解決していくのは、彼らのように自ら課題を乗り越えて、解決に取り組んでいく人たち」であるということでした。
僕にとってドドは、Earth Company代表の濱川明日香にとっての最初のIMPACT HEROとして支援を決めた東ティモールのベラ・ガルヨスのような存在で、彼らのような原体験をもったチェンジメーカーを支援することがアジアに社会変革を起こす方法だと身をもって体感しました。
【写真】地域のロールモデルとしての存在を広めるために、ドドの人生と合格までのドキュメンタリー映画を作成。撮影に協力してくれたインドネシア大学の映画撮影クルー
【写真】ドドを日本に呼び、日本に住む支援者110人を招待し、東京で映画の上映会を開催
3. Earth Companyに入社を決めたきっかけ
過去2年半の間のインターンとしての活動
入社のきっかけを話す前に、まず過去約2年半の間のインターンの話を少しだけさせてください。
はじめてのEarth Companyとの出会いは2018年3月でした。IMPACT HERO支援事業を知った時、まさに自分が理想とする社会変革の方法を実践している団体だと思い、その場で「活動に関わらせてください」とお願いをして、翌月からインターンとしての加入が決まりました。
2018年4月にインターンとして加入し、最初の1年は主にリサーチ業務に、2年目の昨年はトビタテ留学JAPAN奨学金をいただきながら、バリ島拠点でフルタイムでIMPACT HERO支援や教育・研修事業に関わってきました。
IMPACT HEROが来日!団体設立5周年イベントを開催
Earth Companyに入社したいと思ったきっかけは、団体設立5年の節目として昨年10月にIMPACT HERO全4名を日本に招待して行った「IMPACT HEROES DAY」を作り上げたことでした。
【写真】来日したIMPACT HEROたちとEarth Companyのメンバー。日本・インドネシア・台湾と多国籍なチームで支援を届けています。
約200人以上の支援者の方々が東京に集まり、IMPACT HERO4人が壮絶な人生や活動についてのプレゼンテーションを披露。「まさにいまこの瞬間から、社会が変わる」と思わせてくれるほどのIMPACT HEROたちの姿に鳥肌を覚え、社会変革の始まりを感じました。
参加者の方々からは、
「実際にIMPACT HEROのお話を聞けたことは一生忘れません。Earth Companyを知れて、参加できてよかったです」
「『感動』とは感じて動くこと。心から感動したので動きます」
という声をいただくと共に、実際に彼らを支援したいと大口のご寄付を申し出てくださった方もいらっしゃいました。
IMPACT HEROたちと日本に住む方々を繋げることで、IMPACT HEROの活動を応援するファンを増やし、日本の方々も社会変革に参加することができる。その場を作り上げることができたことは、本当にやりがいのある仕事で、まさに自分が目指す社会を変える方法でした。
4. IMPACT HEROの夢を叶えるために
来年4月の入社以降、Earth Companyでは引き続きIMPACT HERO支援事業に関わります。支援事業担当者として実現したいことは、「IMPACT HEROが起こす社会変革を加速させる」ことです。
それは、
・東ティモールから貧困をなくすこと
・世界中で出産が理由で命を落とす妊婦さんをなくすこと
・気候変動の脅威に立ち向かう未来を担う若者を育成すること
・難民と無国籍の人々の人権が保障されること
という未来を実現させることに貢献するということです。
【写真】IMPACT HERO 2019 ウェイウェイとの1枚。ロヒンギャ民族であることを理由に無実の罪で7年間の刑務所生活を経験。現在は人権・平和活動家として国連などの国際機関と連携して、ロヒンギャ難民への支援を呼びかけています。現在、Earth Companyからの支援の2年目。
僕が実現したい未来は、IMPACT HEROが描く次世代につなぐ未来です。
それほどに僕は、IMPACT HEROが持つ変革力を信じています。
だからこそ、IMPACT HEROを支援することを仕事にしたいと思っています。
彼らと共にこれからの国や社会の在り方をともに考え、行動に移していく。
日本に住む私たちでも、海外の社会変革に関われることはたくさんあります。
「1人の大きな1歩より、100人の小さな1歩」が世界を変えていく。
まだまだ、スキルも経験も未熟なのは明白で、レベルアップしないといけないことだらけです。それでも、たくさん努力をして、IMPACT HEROにも頼られるような存在になっていきたいです。
これが僕がEarth Companyに入って実現したいことです。
5. IMPACT HERO 2021の発表と2020年最後の挑戦
ここまで、入社のきっかけと、入社後に実現したいことについてお読みいただき、ありがとうございました。最後に2つほど、ご報告をさせてください。
1つ目は、IMPACT HERO 2021の発表です。まさに今週、来年度から3年間支援するチェンジメーカーを1人選ぶ最終段階に入りました。今年は、ファイナリストとして残った10人の発表を11月15日に発表します。
2つ目は、来週11月15日(日)から2020年最後の挑戦を始めます。激動だった2020年も残り2か月を切りました。2021年の活動に向けて、最高のスタートを切るための挑戦です。年内を全力で走り切りたいと思いますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします!
また、11月16日(月)にIMPACT HERO 2021のファイナリスト紹介と、年内最後の挑戦を発表するイベントを開催します。ぜひご参加ください!
<緊急告知>2020年最後のチャレンジとIMPACT HERO 2021 ファイナリスト発表! 11/16(月)21時~Earth CompanyのFacebookページからLive配信
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
これからも応援よろしくお願いいたします!