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ソーラーシェアリングでSDGsに貢献!その関係性や実践のコツを紹介

株式会社アースコム 代表取締役の丸林です。


2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」。

日本でも積極的に取り組みが行われており、企業等においてもSDGsは避けて通れない存在です。


SDGsは17の目標、169のターゲットから構成されるものですが、その中にはソーラーシェアリングと関係の深い目標がいくつかあります。


今回は、ソーラーシェアリングがSDGsにどのように貢献できるのかを解説。

SDGsとの関係性や具体的な方法についてもお話しします。


ソーラーシェアリングとは?

ソーラーシェアリングとは、農地にソーラーパネルの支柱を立てて地上から2m以上の高さにソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行いながらソーラーパネル下部で農業を行うことです。


農業収入に加えて売電収入を得ることができるので、収入が不安定になりがちな農家を支える新たな農業の形として、現在日本でも取り組みが進められています。


ソーラーシェアリングのメリットには以下のようなものがあります。

  • 農地はもともと日当たりがよい場所が多いので、発電するのに向いている土地が多い

  • 発電所設置のために新たに土地を取得する必要がない

  • 農地は一時転用扱いになるため地目が変わらず、固定資産税が抑えられる

  • 日が当たる量を抑えた方が相性が良い植物がある

  • 適度な日陰ができ、夏場など作業効率が上がる

  • 安定した売電収入が得られる


ソーラーシェアリングは本格的に日本で導入が進んでからまだ歴史が浅いものの、生産できる作物の種類も多い点なども手伝い、新規参入も増えてきています。


安定した売電収入が得られるため若者の参入が増えることも予想され、後継者不足解消にも効果があると期待されているのがソーラーシェアリングです。


SDGsに貢献できるソーラーシェアリング!具体的には?

SDGsの17の目標のうち、ソーラーシェアリングが貢献できると考えられるものとして以下の5つが農林水産省により明示されています。

  • エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

  • 働きがいも、経済成長も

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう

  • 住み続けられるまちづくりを

  • 気候変動に具体的な対策を


ソーラーシェアリングが生み出す電力がクリーンであることは言うまでもありません。


その他、具体的にはソーラーシェアリングを行うことで新たな収益が発生し、地域経済の安定につながることや、自家発電・自家消費ができ地域内でエネルギーの地産地消が行えること、地域経済が安定し人が住みやすいまちになることなどが挙げられます。


ソーラーシェアリングによって荒廃農地の再生に成功した事例もあり、長く住み続けられるまちづくりに貢献することもできるでしょう。


また、異常気象や自然災害への対策として、再生可能エネルギーを使用できる状況にしておくことは重要です。

使用電力におけるCO2排出量も削減できる太陽光発電は、環境にも企業のリスクヘッジにも有効といえます。



ソーラーシェアリングを実践するコツも紹介

ソーラーシェアリングを実践するために最も重要なのは「あくまでも農業が主体であることを理解する」ということです。


ソーラーシェアリングは、農地にソーラーパネルを設置すれば完成というわけではありません。


ソーラーシェアリングを継続する条件として、作物の収穫量は「周辺の農地の平均水準と比べ8割以上であること」が定められています。


条件が満たせない場合は改善要求がなされ、改善がなされない場合にはソーラーシェアリングの撤退を言い渡される可能性もあるのです。


ただし荒廃農地利用に関しても同条件が求められていたものの、荒廃農地は土地が瘦せており、すぐに周辺の水準に達することが難しいため、2021年にこの条件は撤廃され、適切に管理・利用されていることが条件となりました。


荒廃農地を再生させ、豊かなまちづくりを目指される方には朗報でしょう。


農業生産量を確保するためには、ソーラーシェアリングと植物の特性を理解するのも大切です。


植物によって、日光がどの程度当たると良く育つかを表した「光飽和点」というものがあります。

ソーラーシェアリングと相性の良い作物は多いため、植物に合った光飽和点を理解し、それに合ったソーラーパネルの配置を行うことが成功のための一つのコツと言えるでしょう。



ソーラーシェアリングはSDGsに貢献できる

ソーラーシェアリングとは、農地にソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行いながらソーラーパネル下部で農業を行うことです。


農業収入に加えて売電収入を得ることができるというメリットがあります。

ソーラーシェアリングは国際目標であるSDGsのいくつかの目標に貢献できると考えられています。


太陽光発電によりただクリーンなエネルギーが生み出せるということだけでなく、そこから発生する安定的な収益や、エネルギーの地産地消化、荒廃農地解消により豊かな地域づくりにつながることなど、たくさんの可能性を秘めていると言えるでしょう。


ソーラーシェアリング実践のコツは、農業がメインであることを常に意識することです。

大がかりな設備を導入するため、ついつい太陽光発電の方に目が向きがちですが、農業基盤が安定していなければソーラーシェアリングの継続ができなくなります。


農業と太陽光発電を両輪で進めていくために、ソーラーシェアリングの特性を理解し、農業生産量をしっかり確保できるよう努めるのが成功のコツです。


アースコムでは福島の耕作放棄地を利用し、ソーラーシェアリングで太陽光発電投資を行った事例もあります。

日本の農業を担う新たな取り組みとしてメディアでもご紹介いただきました。


太陽光発電投資や環境事業投資にご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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