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僕と生き物、そして篠山

はじめに

生まれ育ったのは大都会でないとはいえ政令指定都市でした。
田舎からしたら”めっちゃ都会”、大都会からしたら”田舎じゃん”と評されそうな微妙な立ち位置の地方都市。自然はあるけど多くもなく、といった場所。
小さい頃からずっと生き物が好きでして、親に図鑑をねだっては家で読み漁っていた子どもでした。                    大学生以降は動物取扱業を取って爬虫類や両棲類、奇蟲を繁殖させようとしたりしています。
数年前縁あって行き着いた篠山は、そんな僕の目には非常に魅力的に映りました。
想像以上に『想像するような田舎』であるこの兵庫の辺境地に驚くやら喜ぶやら、といった感じでした。
生物豊富な里山や、延々続きそうな田園風景と山々。ビルに阻まれない空が広い。視界が広い。僕にとって理想郷、桃源郷に近しい環境です。
このマガジンではそんな篠山にいきづいている生物たちに触れてみたいと思います。

丹波篠山

さて篠山ささやまと言いますが、そもそも篠山って何処?という方は少なくないと思いますので、少しだけ篠山に触れてみましょう。
兵庫県丹波篠山市。
https://goo.gl/maps/gjkrYs7pTdwtRdHC8
地図を見ると兵庫県の中央から見て東の端にあり、京都、大阪、兵庫の三つが交わる所にあります。
盆地であり、夏から初冬にかけて丹波霧と呼ばれる霧が頻繁に発生します。雲海というと朝来市の竹田城跡が有名ですが、霧の朝に八上城跡に登ると絶景が観れますよ。            なーんかいまいち知られてない気がしますけども…。車で登れないからかな?

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街並みや風情が京都に似ている小京都であり、観光地としても栄えています。寺院や神社、城跡が案外多く、そういうのが好きな方にはかなりオススメしたいスポットです。
あ、もちろん長閑な田舎風景が好きな人にもオススメですよ!

篠山に棲息する生き物

ようやく本題ですね。
丹波篠山にはどういう生き物がいるのでしょうか?
まあそうはいっても本州のいち地域、近畿地方のいち地域であるので、沖縄や八重山のように篠山だけ特殊な気候、生態系が構築されているわけではありません。
棲息する生き物を全て挙げたらキリがないのですが、大型哺乳類のツキノワグマやニホンジカから小型哺乳類のハタネズミ。
シマヘビやアオダイショウ、ニホントカゲといった爬虫類。
ニホンアマガエルやカスミサンショウウオ、オオサンショウウオ等の両棲類。
その他鳥類や昆虫類、魚類、総じて他の近畿地方に棲む生物と同様と思われます。
アライグマやウシガエルといった特定外来生物もよく見かけます。
丹波篠山固有の生物も…もしかしたらいるかもわかりませんが、パッと思いつかないですね。僕も篠山、生き物関係、と言われてすぐに思いつくのは『アカハライモリの篠山個体群』くらいでしょうか(またそのうち詳しく記事にしたいと思います)。
突出した個性的な生態系ではないものの、豊かな自然環境であるので、少し市内の里山を探索するだけで様々な生き物に巡り合うことができます。
僕はここ一年ほど農業に携わっているのですが、その影響もあって毎日何かしら面白い生き物に出逢えます。
次回から少しずつ篠山で見られる生き物の魅力に迫っていきたいと思います。