カナダのマーケットガーデナーJMについて その③
今回は今JMが若手農家の育成の為のプロジェクト農園の活動についてお伝えします。
若手育成プロジェクト
JMのメンターであるエリオットコールマンと何度か会った時にエリオットは、
「私は今コンサルティング業務をあなたの住んでいる所からそんなに遠くないカナダのモントリオールで行っている。これはお金持ちのビジネスマンが未来の為に環境再生型の農業のデモンストレーションを行って欲しいと頼まれていて私はそれを実現したいと思っている。」
と言われた。
JMはお金持ちの人達と一緒に仕事が出来るのかあまり自信がなかった。なぜならJM自身の人生は充分満足していたから。
しかし、実際にその社長と会って話してみると先進的な考えの男性で共感してその計画に乗ることにした。
2年間パーマカルチャーデザイナーと話し合って、64㏊の農場を放棄地から多額の資金を使って生産性の高い農場にしていった。とても面白い試みで私が世界中旅してきた中で見てきたものを取り入れている。
これは広大なマーケットガーデンスタイルの農場でグラスフェッドの牧場や放牧型の養鶏、ローテーション型の牧草地を取り入れている。これは環境再生型の畜産農家で有名なJoel Salatinスタイルの農場で養豚も環境再生型で行っている。
そこでJMはマーケットガーデンスタイルの農業をすばらしいスタッフと共に多くの人に教える事が出来ている。
これは世界中探してもどこにもないプロジェクトだろう。
この4㏊のマーケットガーデンで昨年$70万近い売り上げをほとんどが見習いに近い10人のスタッフで記録しました。
これは全てデザインされた圃場と作業工程があったからこそ出来たことでこの結果に繋がったと考えています。私はスタッフのトレーニングを3年間してパーマカルチャーのメソッドを取り入れています。
何人かの人はパーマカルチャーと農業はビジネス的に考えたら相容れないのではないかと疑問に思う人もいるかもしれません。
パーマカルチャーとは多様な生物の生息地を確保し、新たに生息地を作っていきながら農業と完璧にマッチしたシステムです。パーマカルチャーを農場の周りにデザインする事で生産性を高くしつつ、環境との調和を図って美しい風景になっています。
その農場の様子をカナダのTVにドキュメンタリードラマとして1本1時間くらいで10本放送されました。
そして、さらに数年前から世界を回る事が難しくなってきたので、オンラインコースを作って世界55カ国1000人以上の人達にマーケットガーデンスタイルの農業を教えています。
JMはマーケットガーデンをプロモーションするときに心がけているのはセクシーにかつワクワク、そしてストーリーを必ず伝えるようにしています。
そして近い未来必ず環境再生型の小規模農業スタイルが世界中に広がることになることを信じています。
出典:https://www.themarketgardener.com/ferme-des-quatretemps