【転載】米国が設計したグローバリズムに対する中国の現在の立ち位置

ラブロフ露外相インタビュー:地政学的戦い、ウクライナ、そしてアメリカ例外主義 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1281.html

抜粋

6.米国が設計したグローバリズムに対する中国の立ち位置

 ラブロフ露外相は、現在のロシアと中国の関係は過去最強であるとし、「制限も限界もなく、議論に禁止されている問題もない」と言い添えた。

 モスクワも北京も、「国際貿易の既存の規範の枠内で」国家の発展を追求したいだけなのだ。

 「中国は、自国のルールのもと、自国の領域でアメリカを打ち負かす」とラブロフは評価した。ラブロフによれば、これが、アメリカが過去に世界中に広め、利益を得たグローバリズムという経済原則を反故にする理由である。

 モスクワの目には、現在のグローバリゼーションは「もはやプラスの特徴を持っていない」とラブロフは言い、「我々が最初にパンチを食らったので、他国より早くそれに気づいた」と付け加えた。

米国の影響を受けた世界金融システムや、米国が現在悪用しているその他のメカニズムへはロシアは中国よりその「没入度が低い」とラブロフは説明した。

 中国がこうした米国主導のメカニズムへの関与を減らし、自国の利益を守るための代替手段を生み出すには時間がかかるだろうが、着実にその方向に進んでいる、とラブロフはみている。

以上