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Wikipedia地獄の一丁目(特筆性4 根道神社)


左奥が「根道神社本殿」で「モネの池」の横に鳥居も立ってます。
(from WIKIMEDIA COMMONS)
URL : https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JPN_nemichi_shrne_and_Monet_pond.jpg

想定内でしたが…😀

上の写真を見てみると、根道神社の周辺施設に見えなくはないです。
しかしながら、神社作る時に周辺地域に池を配置しなければいけないルールなんてありません。美濃国の一宮神社である「南宮大社」には池なんてありませんし、岐阜市民が正月にお参りする「伊奈波神社」にも池はありません。
最低限「鳥居」、「参道」、「狛犬」、「手水舎 ちょうずや」、「拝殿」、「本殿」があれば何の問題もありません。

調べてみると…

地元の人にヒアリングしてみると「この池は根道神社とは関係ないよ😁」「神社の横から湧き水が出ていたので灌漑のために作った池だよ。」と言った情報を得ることが出来ました。
しかし、残念なことにヒアリング結果を Wikipedia に『板取地区の誰々さんからYYYY年MM月DD日 hh時mm分ss秒にヒアリングした。』と出典として明記しても、これは検証可能性が低いため『独自研究』になってしまいます。確かに『誰々さん』は未来永劫に生き続けるわけではなく、いつかは検証不可能になってしまいますし、「ゴメン!勘違いだった😅」とか「そんなこと言ったっけ?」となるため、書面の記録が必要になります。

文献を探す。

モネの池のある白谷地区の自治会長さんに
「根道神社に関する資料無いですか?過去帳みたいなものがあると嬉しいのですが…😅」
って聞いてみたのですが
「白谷だけでも神社は結構あって、いちいち記録なんて残ってないよ😀」
「このあたりの集落は信仰心が厚いので神社はたくさんあるからね😀」
と、想像通りの回答でした。
確かに、どこの市町村へ行っても『小さな神社』は沢山あります。そのいちいちに記録が残ってるはずはありません。

県立図書館へ行く

どこの都道府県の都道府県立図書館でも同様だと思うのですが、自治体の「有象無象うぞうむぞう」の情報は図書館で保管閲覧できるようになっています。そのうえ、「有象無象」に詳しい図書館司書がおられます。
司書さんも図書館の職員さん一般に言えることですが、公務員の中で一番親切です。本好きが講じて司書になる人が多いので、書籍に精通しているのは勿論のこと調べるのも教えるのも得意です。
年収はあまり多くない職種なですが「好きこそものの上手なれ」で、親切・丁寧・専門的・分かりやすい解説がしてもらえます。
博物館の「学芸員」の方も親切な人ばかりです。

県立図書館で聞いてみたら

「関市板取地区の根道神社について調べたいのですが…」と聞いてみたところ、「板取村史」、「濃州徇行記・濃陽志略」(岐阜市内にあった大衆書房が二冊の文献を一冊に合本したもの)を出してもらいました。
それから、「これらはあんまり参考にならないけれど..」と言いながら「板取村の歴史 : 石器時代から近代まで」、「板取村勢要覧 : 村政施行百年記念」、「郷土板取のあゆみ : 歴史教材」、「板取むかし話」と言った文献も出してもらいました。

まだ資料が足りない!!

資料はたくさんあるに越したことがないので、ネットを検索すると「岐阜県神社庁」なる組織があることを発見しました。岐阜県神社庁のホームページには「根道神社」についての記載があることも発見しました。
早速訪問して「根道神社について詳しく教えて欲しい😀」とお願いしたところ『神社本庁神社名鑑会刊行の「神社名鑑」』をわざわざ取り出していただき、記載が無い事を説明してもらいました。記載が無いという事実も貴重な情報です。

準備万端ではないけれど…

調査の結果

準備万端ではないですが、根道神社についても情報は収集できました。
資料を読み込む限り色々と分かってきました。
もともと、岐阜県の中濃奥部は白山信仰が盛んだったことが分かりました。
根道神社は合祀の勅令によっていくつかの神社がまとめられて作られた神社であること、まとめられる前は「明神」→「根道社」→「下根道神社」と名前が変遷しているらしく、合祀の結果「根道神社」に名前が変わってことが判明しました。
しかし、この情報を自慢気に晒す予定はサラサラありません。情報は秘匿するに限ります。

写真を撮る

モネの池に毎日のように行っていたので、根道神社の写真なんて簡単に撮影できるので、それなりに写真も取りました。

次回は

また、長くなってしまったのでこれ以降は次回にさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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