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現実味のある話 「アースバッグ工法の法規面について」

さて、今回は法規面について触れていきます。
アースバッグ工法での飲食店や宿泊業の経営を考えている方は、一番気になるポイントかと思います。

まず結論からお伝えしますと、国内ではアースバッグ工法を用いた宿泊施設の例が4件以上あり、営業も可能となっております!

千葉県いすみ市「トーテムの家」

では、どのように建築基準法を遵守しているのでしょうか?
まず現在日本で認められている構造は”木造・鉄骨造・RC造”の主に3つです。

アースバッグ工法が発案されておよそ30年、日本で普及活動が行われて10年目。
建築工法で見ると若手のアースバッグ工法は、現状3つの構造のどれにも当てはまらず、日本の建築基準法には載っていないというのが現状です。
しかし、既存の構造を取り入れることと、地方自治体の判断によって営業許可を取得することができています。

アースバッグドーム 内装

ただし自治体により判断が異なりますので、要相談となり、
取り入れる構造や地目、平米数、階数等によって条件が変わってきます。
国内では木造やRC造を構造とした上で建設し、宿泊施設などの許可を通しています👏

アースバッグ工法を日本の建築基準法に認めてもらうにはどうしたものか?と、
建築の検査期間にも話を伺いに行ったこともあるのですが
土は場所によって性質が異なり、一定の基準が設けられないので、法律にするには通常の建築よりも大きな時間とお金がかかるとのことでした。。

現在は3D技術を使った建築物が世界中で始まっており、日本でも今年に入り実用化が進んできています。
アースバッグ工法と3D建築は組積していくという構造は同じ。大きく異なることは「人間か?機械か?」という点です。
日本ではセメントが主な材料となっていますが、ヨーロッパでは土をメインにした3D建築もあり、さらに三和土やジオポリマーなど可能性はアースバッグと同様です。
アースバッグであれ、3D建築であれ、"積み上げていく"という工法が日本で認められる日もそう遠くはないのかもしれません。

イタリアの大学が研究を進める土が主材の3D建築物
イタリアの大学が研究を進める土が主材の3D建築物_内装

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