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【わたしとアースバッグ】自然にあるものを、その土地にあるものをいただく
アースバッグは人の想いがつくる建築です。
アースバッグとの出会いや想いをそれぞれの視点から紹介する連載企画。
【わたしとアースバッグ】
初回の【わたしとアースバッグ】は“なっちゃん編”です。
私が「アースバッグ」に実際に触れたのは1年前、
“土”でつくる空間に興味をもち1ヶ月のドームづくりに参加しました。
最初は1ヶ月のつもりが、
シンプルでありながら奥深いアースバッグに魅了され1年。
“暮らし”のありかたが大きく変わりました。
「アースバッグ」と出会う前、私は企業で働いていましたが、
ある時、働き方、大量生産の在り方に強く疑問をもちました。
“暮らし”とは何か? “生きる”とは何か?考える日々が続きました。
そしてたどり着いたのが、
「自然にあるものを、その土地にあるものをいただく」暮らし方です。
私は以前から日本の古い建物が大好きでした。
その土地に、暮らしに合った素材を使って作られる土地特融の家のつくり。
庭を眺める心地よい陽だまり、外と中の間にある「お気に入りの居場所」。
太陽の動き、風のとおり、を存分に生かした建物の「かたち」。
室内の湿度、温度を調整し、呼吸する「素材」。
その土地で収穫できる資源を使って「知恵」をしぼり、
みんなの「手」でつくることでコミュニティーが生まれる。
愛着をもって手直ししていくから技術は次の世代へつながっていく。
「アースバッグ」の世界に触れて、実際につくり、魅了されました。
私がもとめてきた「地域の素材」「自然を生かす空間」「お気に入りの居場所」「みんなでつくる」という“暮らし”の要素が詰まっているからです。
「手」で作っているからこそ作り手の味がでたり、
作り始める前には予想しなかった造形が生み出されていったり、
そんなところに愛着を感じます。
これまでに、移住したご家族、アトリエ、保育園、フィールドづくりなど、
さまざまな想いのあるアースバッグづくりに参加しました。
どの現場でも、
「アースバッグ」をとおして背景やきっかけが違う人同士が出会い、
それぞれが持つ要素が互い作用しあうことで、
新たな想いや考えが生み出されていくことに感動しました。
何もなかった場所に“土”を詰めた袋を一段、一段積み上げて、
左官の層を重ねていくことで空間ができていく。
アースバッグの一段、一段は「人の想い」が詰まってできています。
想いのある空間、
そしてその想いに共感した人がの輪が広がっていく。
アースバッグをとおして、日本の文化をとおして、
使う素材に感謝し、その素材の特性をどう活かすか、
つくる過程から、つくった後の経年変化までを愉しむ。
そんな「ものづくり」をそして「暮らし」をしていきたい。
これが私のアースバッグです。