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one day [ '24 early summer]

one day

パパ!ダイソンが壊れた!まだ4年しか使ってないのに!

妻さんから悲鳴のような報告

スイッチを押すと、一瞬だけキュイーンと動いて、スーンと止まる

うん。ダメっぽいね


4年前は、初代ダイソン掃除機が壊れて、コールセンターに連絡したら、故障品を回収の上で、最新モデル(V11)を割引いてもらって購入

今回もコールセンターに連絡したところ、同じような提案を受けたらしい

でも、保証期間が2年なんだよ、それでね、御殿場のアウトレットで買うと保証が5年なんだって、だからね御殿場のダイソンに電話したら、型番が何種類かあるから、どれにするかによって、どっちがお得か変わってくるらしいの

とりあえず一方的に話すのを聞いてから、週末、御殿場行っても良いし、コールセンターで購入しても良いし、納得できる方にしてと伝える



one day

妻さんが美容室を予約している土曜日の午前

隣町の美容室で妻さんを降ろして、ショッピングセンターに車を停める

お店が開店するまで少し時間があるので、ほのかと2人で、ファストフードで軽くティータイム

その後、ウインドウショッピングを楽しむ

ゲームセンターのUFOキャッチャーで、前から欲しいと言っていたハンドスピナーをゲットしてゴキゲン

2時間ほどして、妻さんが美容室を終えて合流

そのまま、クラフターズマーケットを冷やかしにいく

アクリル粘土などを使った、めちゃくちゃリアルな小物を、親子で物色する様を見ながら、日陰で涼む

いくつか購入を決めたらしい

どれが作り物か分かりますか?


全部、作り物!



水彩絵の具を使ったキーホルダーを作るワークショップを見て、ほのかがやりたい!と言い出す

妻さんは、あれこれやりたいって言うなら、自分のお小遣いでやったら?

ほのかの財布には、3000円くらい入っていて、ワークショップは1500円
しばらく悩む

妻さんから、もしこの後、他に欲しいものとかあっても、お小遣いが足りなくなって買えなくなる可能性があるから、よく考えて使うんだよと言われ、悩む

しばし葛藤

やりたい

でも、もしかしたらこの先欲しいものがあったら買えなくなるかも

悩む

泣く

お店の方が、そんなに悩んでやりたいと思ってくれるなら、1000円にする?と声をかけてくださる

妻さんが、それはダメですとお断りする

悩む

泣く

お店の人が、500円にしてあげるからね!と声をかけてくださる

ここまで、少し離れたところで見守っていたものの、さすがにそれはダメだと思い、お金の使い方を勉強中なのでとお断りをして、ほのかに声をかける

何を悩んでいるの?

やりたいけど、もしかしたらって考えたら、泣きながら、諦めようと思うと話してくれる

よし、じゃあ、パパが1000円出してあげるから、ほのかは500円出してやってみる?
それとも、ほのかが1000円でパパが500円にする?

パパが1000円で、ほのかが500円にする
一瞬考えて得する方を選択。ちゃっかりしてる

遠くで妻さんがお店の人に、パパは甘いからと談笑している声が聞こえる

体験することや経験はお金をかけても良いと思ってるからと、言い訳のように反論しながらも、確かに甘いと自覚


で、出来たのがコレ

チャームは本当はひとつのところ、サービスで3つも付けてもらって満足そうな笑顔



one day

東京都知事選の日、世間は都知事選ばかりで全くもって報道もされませんが、我が市でも市長選

朝から投票に行って、そのまま御殿場までドライブ

目的は、数日前に壊れたダイソンの掃除機の買い替え

高速を使って1時間少々で御殿場到着
普段は遠くに見える富士山が、だいぶ近い

梅雨最中とは思えないほどの好天で暑い

まずは体力のあるうちに、目的のダイソン

何種類か見比べて、スタッフの方とも相談して、後継機種のV12を購入
帰りがけに引き取ることにして、他のショップを巡る

何店舗か回ってから、コーチも冷やかす
妻さんが、コレ良いなぁ、でもデザインがなぁ、とひとつのバックを手に呟くのを見逃さない

店内を見回すと、奥の方に同じかたちの違うデザインのものを発見
すぐに妻さんを誘導して、これどう?いいじゃん!と提案
うーん、でもなぁ、と悩む妻さんを無視して、イケメンの店員さんに声をかける

妻さんが店員さんと話している間に、同じ生地の財布を見つけて、コレも一緒にどう?と提案

さすがに財布はあるから要らないと断られるので、じゃあ、バッグは買っちゃおうよと背中を押して、店員さんに、これ買います!と宣言

そのままレジでお会計を済ませる

ダイソンの掃除機買いに来たのに、なんでわたしのカバン買ってもらってるの?と妻さん

良いじゃん、気に入ったなら
出会いは大事だよ


そろそろ帰ろうかと駐車場に向かう途中、メリーゴーランドと昇降する小規模な乗り物を見て、ほのかが乗りたいと言い出す

もうそろそろ帰らなきゃだし、今度にしたら?と促して、歩き始める

俯きながら歩くほのかに声をかける

どうした?

バッグの中の財布を握って、ほのかのお小遣いで乗ろうかな

うん、分かった、じゃあ、乗ろう

来た道を戻り、チケット売り場で、パパが百円玉3枚を取り出す
妻さんも財布から百円玉3枚を取り出す

2人分のチケットを買って、妻さんとほのかで、乗り物を楽しむ

終わってから、今度はひとりで乗ってみようかな!とほのか
ひとりで乗れるの??

たまたま財布にあった百円玉3枚で、チケットを1枚購入して、ほのかに渡す

順番が来ると、楽しそうにスタッフの方に誘導されて、乗り込む
アトラクション中も楽しそうに、こちらに手を振っている
妻さんが、ひとりで乗れるようになったんだねぇと感慨深そうにつぶやく

満足して、さぁ家までドライブ!


その日の夜、妻さんとほのかが寝たあとに、ほのかが自発的にお金を使おうとしていたのに、邪魔をしてしまったことに気付く
失敗したなぁ

次からは、邪魔しないように見守ろう



one day

仕事中に妻さんからメール

ごめん、熱が出た、暑さからなのか風邪なのか不明

仕事を定時に終わらせて、早々に帰宅
なんとか、ほのかのお風呂と夕飯を用意してくれた妻さんは寝室で休んでもらう
病院の診察で、コロナでもインフルでもないとのこと

とはいえ、万が一を考えて、リビングに布団を敷いて、ほのかと寝る

翌朝、妻さんの熱が下がらないので、そのまま寝ててもらう
ほのかを起こして、学校の準備、朝ごはんを済まし、学校に送り出してから、テレワークの調整をする

夕方、学校から帰ったほのかに、宿題を済ませて、明日の準備をしてもらう

昼にうどんを食べた妻さんは食欲がないとのことなので、定時に仕事を終えて、ほのかとご飯を食べに出る

何にしようかな?

車を走らせ、近所の焼肉のファストフード店へ

え?焼肉?いいの?とテンション上がったほのか

いつもの焼肉屋さんと違って、値段がそこまで高くないところだよ

何種類かのお肉が食べられるセットメニューに、ほのかに卵かけご飯を注文する

バラカルビを焼いて、お皿に乗せてあげると、柔らかくて食べやすいのか、美味しい美味しいとペロリ

追加注文した分も、ペロリと完食

さらにハーフサイズを追加注文

ペロリと完食して、ごちそうさま!

よく食べるようになった

妻さんが、コーヒーゼリーが食べたいと言うので、帰りにスーパーに寄る

デザートコーナーでいくつか物色してから、手で持ち運べないことに気付く

ほのかに、買い物かごを持ってきてもらうようにお願いする

うん、わかった!

と言って、しばらく戻ってこない

心配になってきた頃に、遠くのかどから、ショッピングカートを押しながら、ドヤ顔でこちらに向かってくる我が娘

カ、カート?コーヒーゼリー買うだけなのに?

帰宅して、コーヒーゼリーを食べながら、カートを押してきた我が娘の勇姿を妻さんに話したら、コーヒーゼリーを吹き出しそうに笑っていた


わたしが熱を出して寝込むと、ほのかの新しいことが見つかるね

ん?

前回はさ、ほのか牛丼食べれることが分かったし、今回は、バラカルビでしょ?

あぁ、たしかに…

子供のころさぁ、母親抜きで、父親と夕飯食べにいくって、非日常で特別な感じ無かった?

今でも記憶にあるんだけど、オヤジに吉野家連れてかれて、並盛りをひとりで平らげたの

おまえ、ひとりで並盛り食べられるんかって、オヤジに言われて、ちょっと大人になった気がしたことがあるんだよね

だからかも

ほのかにも、父親と2人の外食を、少し特別に感じてもらえたらって思ってる気がする

そんな会話をしながら、ノスタルジックな気分になる



one day

妻さんがようやく平熱になった朝、いつも通り出勤して、しばらくしたら

ほのか、学校で嘔吐して38.8度、お迎えに行ってきます

と妻さんからメール

妻さんの風邪が伝染ったか?

お昼のタイミングで、帰宅してテレワークに切り替える

そのあいだに寝て、少し回復したのか、元気そうで少し安心

15時になって妻さんが病院に連れていく

熱中症の可能性があるとのことで、点滴中の娘の写真が届く

ベットに寝かされて、点滴姿が痛々しい

土日の炎天下の買い物、まだ慣れない小学校生活、今週は着衣水泳も

疲れが出たのかな

無理させたかな

心配だな

はやく良くなって欲しいな



one day

翌日も熱が下がらないので、仕事をテレワークに切り替える

午前中に妻さんが病院に連れて行く

点滴をしてもらって、状況的に入院施設のある病院を紹介することも可能だからと言われて帰宅する

ぐったりしている姿に、妻さんと相談して、紹介状を書いてもらって入院を前提に動くことにする

午後一の打ち合わせを終わらせて、後半休で調整、ほのかの様子を見ているあいだに、妻さんは再度病院に行く

紹介先の病院に電話で相談したところ、すぐに救急車を呼んで病院に来るように指示をうける

動揺する妻さんを落ち着かせて、救急車を手配する

ものの数分でサイレンの音が近づいてくる
手際良く救急車にほのかと妻さんが乗り込むと、すぐにサイレンを鳴らして走りだす

心配して顔を出してくださったご近所さんに挨拶をしてから、入院になることを想定して、下着などを簡単にまとめて用意する

いつも一緒に寝ているねずみのぬいぐるみも忘れずに

1時間ほどで妻さんから、入院になったと連絡

熱中症から胃腸炎を起こしているらしく、3〜5日間の入院予定

1〜2日で帰ってくると思ってたから、想像より長くて、まじかとつぶやく

荷物を持って病院に向かうと、点滴を受けながらぐったりとしている

入院したくないと泣きながら抵抗していたのが、静かに寝ているところを見ると、無理して家に居るよりも、よっぽど安心なのかもしれない

初めてのお泊まりが入院になるとは

ほのかが生まれてから、ずっと3人だったから、久しぶりの妻さんとの2人きり

妻さんがほのかがいないと寂しい、落ち着かないと、そわそわしている

それ以上に、ほのかは病院で心細い想いをしていると思うと、胸がギューっと苦しくなる

元気に帰ってきてくれたら、それで良い

少しの寂しさも、そのうち笑い話になることでしょう

そう思うけども、やっぱり寂しいし心配してしまう


ゆっくり休んで、はやく良くなれ!











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