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自己肯定感は「今ちょっと忘れてしまっている」だけ

前回の記事では、自己肯定感は高めるものじゃ無かったー(脱力…)という私の気づきをシェアさせていただきました。


自己肯定感は細かく分けると下記のようになるそうですが…

①自尊感情…自分には価値があると思える感覚
②自己受容感…ありのままの自分を認める感覚
③自己効力感…自分にはできると思える感覚
④自己信頼感…自分を信じられる感覚
⑤自己決定感…自分で決定できるという感覚
⑥自己有用感…自分は何かの役に立っているという感覚

『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』目次より

なんだか眩しい!
と思ってしまったのは私だけでしょうか??
本記事を書き始めるまで、上記の分類があることを知らなかったので、自己肯定感と言えば②の自己受容感のことだと思っていました。
③〜⑥は所謂【自信】にあたるのでしょうか?高められる自己肯定感があるとすれば、③⑤⑥あたりかなと思いますが、①②が無いまま頑張っても逆に自信を失ってしまいそうですね。

引用元の書籍を読んだわけではないので詳細はわかりませんが、上記の分類でいくと今回の話は「①自尊感情」のことになると思います。


ここからは、ちょっと不思議な話をさせてください。
私が覚えている1番古い記憶の話です。
記憶と言っても映像・何か具体的な思い出というわけではなく、頭の中の『思考』の記憶なので、何歳頃のこと、とはっきり断定することはできないのですが…
ただ、その言葉を思い出したのが幼稚園時代のことを考えていた時だったので、恐らくそれくらいの年代のことだと思います。

私は特別な存在だ

この記憶を思い出した当時、私の自己肯定感は人生一のドン底でした。そんな自分の中からこんな記憶が出てくるなんて!と心底驚いたことを覚えています。

「私は特別な存在だ」そんな事を考えている幼稚園児。随分と自信過剰な子供だなと思われたでしょうか?
幼稚園時代の私に対する大人たちの評価は、引っ込み思案で鈍臭い子という感じだったと思います。運動神経も生来あまり良くなかったですし、何をするにもまずは周囲の様子をよく観察してからでないと動けず、一人ぼっちで突っ立っていることの多い子供だったそうです。大人の顔色を窺い空気を読める良い子だったと言われたこともあります。
両親や親族から聞いた話からすると自信過剰な子供だったとは思えないのですが…そんな私でも

私は特別な存在だ
そして、お友達もみんな「自分は特別な存在だ」と知っている


と思っていた。というより、それが「常識である」という感覚が記憶として残っていたのです。
子供の頃の私の言葉選びだと少し伝わりにくい部分があるので、大人になった私が翻訳すると下記のようになります。


私は私にとって特別な存在だ
そして、お友達もみんなそれぞれが「自分にとって自分は特別な存在だ」と知っている



あなたの中にこんな感覚は残っていませんか?


プリンセスやヒーローに本気でなりきっていた(なれると思っていた)あの頃。今となっては黒歴史のあの瞬間、私たちの自己肯定感が低かった筈がないと思いませんか?

自分には価値があると思える感覚(自尊感情)
の価値とは「誰かにとって」ではなく、自分自身にとってであるということ。

私たちは、
誰かのためにプリンセスやヒーローになりたかったのでしょうか?
誰かに遠慮してプリンセスやヒーローの役を諦めたでしょうか?
小さな子供が大切なオモチャを他人に譲れないのは、「自分にとっては自分が特別な存在」だから。他人を蔑ろにしているわけではなく、まず自分を尊重しているからなのではないか…

赤ちゃんは、自己肯定感が高いと言われることがあります。実際には、赤ちゃんは自他の区別ができていないので、自己・自分というものがありません。そのため、自己肯定感というと語弊があると思うのですが、自分がないからこそ他人とも比べない状態です。成長とともに自分と目の前の他人は別の人間だと気づいていく。他人と比べて初めて自己というものがわかるようになる、と同時に"自己否定"を覚え、自身の価値を減点するようになる…
何が言いたいかというと、他人と比べれば比べるほど自己肯定感は感じられなくなるということ。
私は自分が大嫌い→大好きになりましたが、自信(上記の③〜⑥)なんていくらでも失くせます。世の中上には上がいるものなので、人と比べてしまえば一瞬で自信底辺の私になります。けれど、子供の頃の私が教えてくれた【私にとって私は特別な存在だ】この自尊感情だけは守ることができる。
誰になんと言われても、「私にとって」のことなのだから、勝手に決めて良いんです。

私にとって、自分にはこの世に存在する価値がある
私にとって、自分にはこの世に存在する意味がある


私以外の誰かに、ひとつの利益も提供出来ない自分だとしても
自分がこの世界から居なくなってしまったら、私はここに存在できない
だから、【私にとって私は特別な存在】なんだ

言葉遊びみたいですが、それが事実なんですよね。
もし、そうは言われても腑に落ちないなぁという時は自分に質問してみてください。

私にとって私は特別な存在なの?
子供の頃、自分は特別な存在だと思っていた?

【自分と向き合う】質問の仕方はこちらの記事に書かせていただきました↓

自分に聞いてみることで、日常では気付けていなかったことや忘れていた感覚を思い出せるかもしれませんよ。

自己肯定感シリーズのまとめ


自己肯定感は・・・

☆比べる前に、【自分にとって】自分は唯一無二だと気づくことから

☆高める前に、まず子供の頃の感覚を思い出すことから



最後までご覧いただきありがとうございます^^
※本記事の作成者は、医療の専門家ではありません。個人的な体験・考察をもとにしています。【本当の自分を知る(理解する)】一つの向き合い方として、必要な方に届いたら嬉しいです。

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