成果を上げるには?(収入アップ編)
1.会社の仕組み
サラリーマンが本業で収入アップするには、企業から求められている成果をより大きくしていくことが有効です。
「会社の仕組みを知る」でもお伝えしましたが、『会社は成果を出す社員により多くの資源を配分する構造にならざるを得ない』という性質を持っています。
社会が会社に貢献を求めるように、会社も社員に貢献を求めます。そして、社員が生み出す貢献度はそれぞれ異なるので、貢献に応じた報酬にも格差が生まれてくるのです。
高い貢献度を示す社員には自社でより長く働いてもらいたいため、高い報酬を支払うことになりますから、周囲の同僚よりも相対的に大きな成果を上げれば、資源分配先としての給与が上がり易くなるというわけです。
ただし、この考え方が全ての会社に当てはまるわけではありませんので、ご注意ください。あたなの会社にもし、評価制度が無かったり、適切な運用がされていない場合の対処の仕方については、別途解説していきます。
2.成果とは?
それでは、”成果” について解説していきましょう。
企業における”成果”としては、契約件数の目標達成や、売上額目標の達成、顧客満足度の向上など、その企業が設定した目標を達成することなどが挙げられます。
多くの企業では事業目標を設定しており、各部署の役割と連動してその目標を達成するように組織が構成されています。
サラリーマンが成すべき事は、予め企業と組織が設定しており、働き方についても概ね設計されていることでしょう。
3.成果を上げるには?
そのような環境で、より多くの成果を上げるには、どうすれば良いでしょうか? 解説していきます。
要素の理解
まず、あなたに求められている成果を構成する要素を把握しておきましょう。もしあなたが店舗の販売担当者で ”売上額” を求められているのであれば、一般的でシンプルな構成要素としては、
販売数 × 単価 = 売上額 が構成式となります。
もし工場のライン責任者であれば、生産能力 × 稼働時間 = 生産量 となるかも知れません。
目標設定
次に、組織が求めている要素について、どの程度達成すべきかという目標を設定します。ここでは収入アップを前提にしていますから、少なくとも現在より高い評価を得るために、どの程度の高さに目標を設定するかについてを評価者(一般的には上司)とよく話し合って合意しておきましょう。
実行計画
要素を理解し、目標が設定できたら、次は実行計画です。
ここで重要なのは、結果から逆算して計画することです。
もしあなたがこれまで、日々の活動の積み上げ、足し算式で期末を迎えていたのであれば、是非この考え方を取り入れてみてください。
例題①:販売数を増やしたい
→計画例①:接客数を増やすために店舗内の導線や出品場所を変える
→計画例②:成約率を上げるために展示品を人気商品に入れ替える
例題②:単価を上げたい
→計画例③:出品ラインナップに高額商品を入れる
→計画例④:高額商品のメリットをPOPや動画で訴求する
行動
基本的には計画通りに行動して、その結果を測っていきましょう。
先に例示したような、接客数は増えたか?、成約率はどれだけ上がったか?、高額商品の販売構成比は増えたか? など、計画と結果の対比を記録していきます。そして、計画通り、或いはそれ以上の結果が出た取り組みは継続し、計画に満たなかった取り組みについては見直しをかけましょう。
その他
成果を上げるための取り組みとして、その他にも、”環境整備”、”マインドセット”、”能力開発”などがありますので、それらについても別途解説していきます。