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悪戦苦闘の大根おろし

先日、歳上の友人(71歳のお姉さま)とお茶をしていたら、大根おろしって面倒だよね、という話になった。何回かに一回は自分の指を擦ってしまうし、結構力もいる。家族が大根おろしが好きだから、と思っても、つい億劫になる。みじん切りとか大根おろしが全部できるフードプロセッサーが欲しい、という話になり、早速Amazonで探す。丹念にレビューを見て、ようやくいいものが見つかり、彼女が注文した。それが翌日には届いたのだが、どうにも使い方がわからない、という。海外の製品で、説明書がそっけない。レビューには確かに大根おろしを作っている写真もあるが、どの刃をどう使えばそれができるのか、全くわからない、と早朝からSOSが来た。新しい物大好きな私は、どれどれ、私にやらせてみて、と彼女の家へ。

大根、にんじん、玉ねぎをたくさん用意してあったので、早速試してみる。刃を替えたりずらしてみたり、蓋を変えてみたりして、次々と材料を投入する。理科の実験みたいだ。スライス、千切り、みじん切りと、あれこれできるが、大根おろしがどうやってもできない。山のように大根の千切りとみじん切りが出来上がって、途方に暮れた。

レビューを読み直してみると、1人だけ、上から少し水を入れると大根おろしができる、と書いている。さんざん試したけど細かいみじん切りにしかならなかったやり方で、半信半疑で上から水をチョロっと入れてみる。

「できた!」なんで、どういう原理でできるのかわからないけど、ついに念願の大根おろしができた。2人でキャーキャー歓声を上げて大喜びした。

これだから新しい物は楽しい。

帰宅して、しばらく使っていなかったフードプロセッサーを引っ張り出し、彼女のご主人様が分けてくれた菊芋を丹念に洗ってみじん切りにしてみた。ほんのり甘くて、シャキシャキして、体に良い菊芋。冷凍して、ホットケーキやクッキーに入れて焼いたら、ヘルシーで面白い食感になりそう。それはまた後日のお楽しみにしておく。

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