読書記録2020
以前はmixiで毎年やっていた、その年読んだ本の冊数とベスト5くらいを報告するやつを今年はnoteでやってみます。創作は公募用のを考えているのでnoteにはあげられないのです。
子育てしていると、集中して本を読む時間がまるで取れないので、今年はとにかく漫画を沢山読んでストーリーを喰らうことを目標としていました。
結果
漫画……40タイトル230冊
本……60冊
でした。本は……あと一冊くらい足せないかなああと一日で……。
漫画は、年の初めにTwitterのフォロワーさんにオススメを募って、漫画アプリを入れて読みまくったり、TSUTAYAで借りたり、図書館で借りたり、買ったり……。ストーリー中毒になりそうでした。それでももっと読んでいる人はいるのだと思うけれど。
その中で良かったのは、
彼方のアストラ/三月のライオン/昭和元禄落語心中/SPY×FAMILY/蟲師/アクタージュ/あとかたの街/東京喰種/チェーンソーマン
あたりでしょうか。あれ鬼滅入ってないじゃんって感じですけど、いや嫌いではないし、考察するのも考察してるのを読むのも楽しいし、レンタルされてる21巻まで読んだのですけど、うん……。
本のベスト5と短評。
・某 /川上弘美
はー川上さん好き。……はさておき、某と呼ばれる人間に似た、人間とは非なる生き物の大いなる人生? 某生? を描く。ネタバレになるのであんまり言えない。でも、私達だって本当に人間だと自信が持てる?
・デフ・ヴォイス /丸山 正樹
耳の聞こえない人と、耳の聞こえない家族に育てられた主人公の織り成すサスペンス(なのかな?)。サスペンスものはあまり得意ではないのだけれど、抑えられた筆致、聾者についての卓越した描写に引き込まれてスッと読めた。文体に迷っていた頃だったので、やはり文章は個性の前にリーダブルであるべきと教えられた本。
・ダーティ・ワーク /絲山秋子
絶対この人好きだろうなと思っていたのに、何故か食わず嫌いしていて読んでいなかった。連作短編なのだけれど、連作っぽくなくて、わざとらしくなくて、とても良かった。そんなに義理もないのに、付き合っていたという訳でもない女の子のところに見舞いに行く話が特に良かった。
・整形前夜 /穂村 弘
詩歌を専門とする筆者のエッセイ兼短歌紹介本。同じエッセイでも、小説出身の人が書くそれとは言葉の密度や切れ味が全然違う。なんてことないことを描写しているはずなのに、かなりの章で、胸をグサッとさされて泣いてしまいそうになる。詩歌をもっと取り入れなければと決意する一方、こういう類の言葉を継続摂取するのは体が持たないなあとも思った。
・羊と鋼の森 /宮下奈都
いわずとしれたベストセラー。私は彼女の別の作品は正直感心しないなと思ったのだけれど、だから著者名を覚えていたら、それだけでこれを読む気を失っていただろうけれど、著者名を覚えていなかったので先入観を持たずに読むことが出来た。先の作品には感じなかったけれど、描写が美しくて主人公と森の中にいるようで(いや主人公は街中で働くようになるのだけど)、静謐な読書体験だった。
≪文芸でないものとして≫
・戦う姫・働く少女
ジブリ映画などの主人公の女性たちが戦い、働く意味を社会学的に分析した良書。へーそういう解釈が!と目から鱗が落ちまくり。面白かった。
・まなざしの地獄
永山則夫死刑囚についての社会学的考察。面白かった。社会学はTwitterなどでインチキ学問とされてしまうことが多いけれど、少なくともこの頃のそれはそうではなかったと確信する本。
本当は「グールド魚類図鑑」とか「折りたたみ北京」とか「戦争は女の顔をしていない」も入るはずだったんですけど、まだ微妙に読み終わっていないので、来年もしこういうまとめを書くならそこに入ってくるのかなあ。来年は120冊くらい読みたいなあ。無理かな。いや書く(Webじゃなく公募に出す)のもやりたいし、来年こそ何か賞を頂いていたい(ホントだよ!)のだけれど。
note30日チャレンジ22日目 累計 37,816文字(オフライン含め40,229文字)
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