私の普通VSあなたの普通
赴任当初の衝撃
日本の義務教育について思ったことを書きます。
日本語学習者に教えている時、びっくりすることがあります。
スマホを見ていたり、寝ていたり、とんでもない姿勢で聞いていたり、、。
これは日本の学校でも見る光景かもしれません。
これだけでは「まぁ、こんなもんなのかな」と思っていたのですが、
赴任当初、授業の見学をしていた時です。
「生徒の態度が悪いなぁ、、」と思いながら見ていたんですが、
ずっと見ていても先生が全く注意しない、、
しかもそのまま授業が終わってしまいました。
日本なら確実に注意するし、そんな生徒クラスから追い出すんじゃないか…?
と思いながらも、先生方に聞いてみました。
すると、
「この国ではこれは普通のことですよ」
とにかくびっくりしました。
それぞれの「普通」
しばらく言葉が出なかった私。
「普通かもしれないけど、明らかに目的に対していい方向に進まないよな…?」
と内心びっくりましたが、なんとか気を取り戻し、
「流石に良くないので、注意してもらえますか?」
とお願いをして、改善の方向へ進みました。
よく考えてみると、私の考えも日本での義務教育から受けたものであり、「日本での普通」なんですよね。
もちろんそれぞれの国で教育の方法も宗教も文化も違いますから、それぞれが抱える「普通」があって当然なんです。
カルチャーショックというものなんでしょうが、同じ職業での考え方においてもそのような違いがあることには驚きました。
個人の考え方や常識に違いがあることはわかっていましたが、まさか同じ職業においても違いがあるとは思っていませんでした。
こういった場合、しっかりと受け入れる体制を作った状態で、自分の考えなどを主張していかなければならないなと学びました。
これは日本においてもそうですね。
日本人は外国人を受け入れるのに時間がかかると思います。
特に外国と接点がなかった人はそうでしょう。
自分と違う文化に触れることは簡単にいかないことも多いですからね。
日本語教師の皆さんや、外国人と関わっている皆さんはどうでしょうか。
何かこのような体験があれば、お聞きしたいです。