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僕のマリ



タイトルは作者名で、
一目見ていいなぁって
心が釘付けになったのを覚えてる。

ある日、職場で開設したばかりのInstagramを開き、フォロー先を探していた。
仕事しているはずがいつのまにか興味を惹かれる本屋のHPに辿り着いた。
その本屋さんではいくつか本が写真付きで紹介されていてその中で一目惚れしたのがこの本「書きたい生活」。



色、デザイン、そして、僕のマリ、この作者名に完全に惹かれてしまったこと、
そしてここの本屋さんが書く「書きたい生活」のレビューが良くて読みたい意欲が久しぶりに発動して即買いに行く。

読みながらじんとして何度か泣いた。
この人のそのままが、この人の言葉で心に届く。
読み終わると絶対に読みたくなった
「常識のない喫茶店」も購入。




読み始めてすぐ面白すぎて吹き出した。
この本の中に出てくる喫茶店のマスターをはじめ、店員さんたちが本当に楽しい人たちばかりですごい。面白さが尋常じゃない!

面白いと思ってニヤニヤしながら読み進めているとふいにじわっと心に沁みる言葉に泣いている自分がいる。

「書きたい生活」も「常識のない喫茶店」も読んでいると心のそばに誰かが寄り添ってくれてるようなそんな感覚になる。

心に迫ったり、まるく包んでくれるような感覚になるのは書いている人の優しさが本を通して浸透してくるからだと思う。
優しいということは、悲しみや苦しみを知ってここまで来た人のことだ。
そういう人の言葉が漂い続ける人の心をいつもすくい上げると私は思っている。

この喫茶店で働くにあたってのマスターの採用基準が「思いやり」と「やさしさ」というところにもグッとくるものがあった。
この喫茶店はマスターとお店の人たちが集まることにより大きなもので守られた空間だなと思う。
ここで働く人たちみんながつくりあげた空間。
この空間はずっと守られていくと思う。

マスターが著者に言った「あなたならできます」というところは何度読んでも涙が出てくる。

おかしいことはおかしいって
あなた間違ってますよって発言している人を見ると嬉しさで胸が詰まる。
どうして、こんな泣きたくなるのか。
それは今の世の中の風潮も深く関係してると思う。
言いたいことを言わせない世の中。
勇気を出して発言する人を叩くような世の中、
ことなかれ主義の蔓延。
そういうもんもんとした中を突っ切っていくような爽快さがこの本にはあった。

この本を読見終わると喫茶店に行く時の気持ちが以前より変わったことに気づいた。
喫茶店を身近に感じて好きになっている自分がいる。

いつかこの常識のない喫茶店を偶然に訪れてみたい。知らずに訪れて心地良さを感じ、本を読んだり自分が好きなことをしたい。

そして、「書きたい生活」の表紙を見たときからずーっと思っていた

クリームソーダをこの喫茶店でぜひ頼みたい。

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