【VALORANT】VCT Pacific League開幕直前チーム別分析〜DRX編〜
こんにちは。3月25日からついにVCT Pacific Leagueが開幕します。日本からはZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMeの2チームが出場し、リーグ形式でアジアの各チームと戦います。詳しくは公式のTwitterなどをご参照ください。
今回はVCT Pacific Leagueに出場するチーム、下馬票ではダントツの一位である韓国代表DRXについてデータを見ながら色々考えてみたいと思います。
日本代表ZETA DIVISIONに関する分析記事も書いておりますので、よければ読んでみてください。10000字くらいあるので気になる部分だけ読むのがおすすめです。
Twitterでも簡単に紹介しましたが、それを深掘りする形でこの記事は執筆しています。よければTwitterのフォローもよろしくお願いします。
DRXってどんなチーム?
DRXというチームはVALORANT競技シーンをご覧になっている方なら一度は見たこと・聞いたことがあるチームだと思いますが、わからない人にも楽しんでもらえるよう簡単に説明したいと思います。
DRXとは韓国に拠点を置くeスポーツチームで、前身であるVision Strikers (VS)から考えると長らくVALORANTの競技シーンで活躍しているチームです。洗練されたセットアップやメタ的な構成の発掘が得意なチームで、アイスボックスにおけるミッドを通りBのコンテナ上に設置をする「VS設置」や、ヘイブンにおけるブリーチを入れた構成はDRXが最初に開発したものです。ヘイブンのこの構成に関しては、先日まで行われていた各地域のChallengersにおいてほぼ全ての地域でこの構成が採用されていたというデータも出ており、早い段階から完成度の高い構成を自ら作り出すことのできる世界的にも秀でたチームです。先日行われたLOCK//INではアイスボックス、パールでハーバーを採用しており、現在も構成の面では他チームより先をいくチームになっています。
DRXに関するデータ分析
ここからはDRXに関して僕がこれまでに分析した結果を載せ、そこから考えられるDRXの特徴について紹介したいと思います。
今回はLOCK//INでベスト4まで勝ち上がり、ある程度の試合数をこなしたDRX、FNATIC、NAVI、LOUDの4チームを取り上げて分析を行います。
特徴①:人数状況別の勝率
まず初めに見るのは人数状況別の勝率です。簡単にいうと人数有利の時は勝率が高く、人数不利の時は勝率が低くなるのが当たり前ですが、その中から特徴を探していきます。
このグラフを見てDRXについてわかることは以下のようになります。
人数不利時における勝率が4チーム中最高値(15.79%)
人数同数時における勝率が4チーム中最低値(48.81%)
次にこれらのデータが示す結果に対する要因について考えます。
1について、要因として最も容易に想像できるのは「生き残った人がめちゃめちゃ強い」ことです。
このチームで最後まで生き残ることの多いのはコントローラーを担うMaKo選手です。
下画像はアセントの設置前におけるデスが発生した場所を表しており、赤い点がMaKo選手を表しています。
サイト中以外ではデスが発生していないことから、設置後に生き残ることが多い→最後まで生存していることが多いことが推測できます。
そんなMaKo選手のスタッツは以下のようになっています。
ACS:239
KDA:2.10
FK%:11.9
FD%:7.25
ACS、KDAはチーム内でも最も高く、上位4チームのコントローラーの中でも最も高い値です。そんな彼が生き残っていることが、人数不利状況での勝率が高い要因の一つだと考えられます。
設置するまで味方が生存している場合、MaKo選手はメインのエリアキープ、サイトに入らないことが多いです。そのことも少人数戦で生き残ることが多い要因の一つです。
設置前に人数状況が不利になったり、少人数戦になる場合にはMaKo選手もサイト中に入りリテイク阻止を行います。
おわりに
今回はVCT Pacific Leagueの優勝候補であるDRXについて分析を行いました。特徴②以降についてもすぐ更新する予定です。この記事に追記する形で更新予定ですので、少々お待ちください。