猫ちゃんの治療費について
猫ちゃんの病院代についても書いておこうと思った。
これから猫ちゃんと暮らそうかな、と思っている方、喉頭炎かリンパ腫か腺がんか、と言われて検査代にいくらかかるのか気になるという方の少しでも役に立てればと思う。
病院代自体は入院費、手術費、薬代と合わせて総額で40万円ほどだった。
それに加えてレンタルの酸素室の費用を合わせると45万円くらいにはなった。
今も通院しているのでその度に薬代が5000円ほどかかっている。
保険には入ってなかったので全額自費になった。
費用が嵩みます、と医師に言われても構いません、とすぐに言えたことは私にとってありがたかった。
猫ちゃんにお金をかけられなかったら、働いてきた意味がない。
保険に入ってなかった理由は、そのぶん猫ちゃんのために貯めておこうと思ったから。
お金の問題は猫ちゃんと暮らすならついてまわる問題だと思う。クラウドファンディングなどもあるけど、誰かに頼らないといけない状態は自分の心に悪い。
両親が時折、お金でなんとかなるなら安いものだ、と言っていたけれど、本当にそう思う。健康はお金で買えない。いくらかけても治らない病気もある。
今回は猫ちゃんがどんどん快方に向かってくれて本当にありがたかった。
感謝しかない。
ここからは猫ちゃんの闘病記の詳細です。
私の気持ち中心に書いてます。
猫ちゃんが具合が悪くなって、1日目はまだマシだった。すぐに病院に連れて行けたし、検査で何にもなかったから。
呼吸もそんなに苦しそうじゃなくて、熱が出てたからしんどかったんだねって猫ちゃんの額を撫でながら、夜中も一時間おきくらいにしか起きなかった。
朝になったら注射が効いて良くなってるはず、という気持ちで猫ちゃんの額を何度も撫でた。
2日目の朝になっても猫ちゃんの具合はあんまり良くならなかった。不安な気持ちで病院に行って、また注射を打ってもらった。
そこでレントゲンを撮って、喉に腫瘍があるかもしれないし、ないかもしれない、これだけでは判断できない、と言われた時、全身の力が抜けていくようだった。
本当に膝から崩れ落ちるんじゃないかというくらいの衝撃で、必死に猫ちゃんのことなんだからしっかりしないと、と自分に言い聞かせた。
ctを撮ったほうがいいこと、ステロイドは検査にマスクをかけてしまうために使えないことを説明された。全身麻酔をしてctを撮ることのリスク、例えば全身麻酔から目覚めないとか、を考えてその日の夜は眠れなかった。
「猫 喉 腫瘍」と検索するとたくさんの項目がヒットして、それを一個一個読んだ。
苦しそうに息をする猫ちゃんを撫でたいけど、撫でたら起こしてしまうと思ったら怖くてできなかった。
3日目に診察室で号泣した。泣いてはダメだと思っても溢れてきて、すみません、とお医者さんに謝った。
気管切開になるかもしれないことは2日目に説明されていたから、永久気管切開と一時気管切開があることは調べていた。
永久気管切開になれば、予後は良くないことも分かっていた。
思い出しただけで吐きそうになる。ご飯が食べられなくなったのはここらへんだった。
だって、こないだまで走り回ってたのに。だって、半年前の健康診断は何もないって言われたのに。だって、血液検査ではsaaの値以外何の問題もないのに。
苦しそうな猫ちゃんにしてあげられることはなにもなかった。
一緒に起きていてあげることだけだった。猫ちゃんが寝やすい場所に移動するたびについていった。