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【試合観戦記】 6/9楽天1-3中日:よくもわるくも今季の岸。データマニアを唸らせた珍光景

ひと休みの楽天ナイン

今週負けなしで今季初の6連勝はお預けに。
中日の主催試合が100万人突破した日曜日、今江楽天は名古屋でひと休みとなった。

同日の交流戦。パリーグでは5位・オリックスの一人勝ちとなり、4位・楽天との差を1.0差に詰められたが、交流戦順位ではVを争う2位・ソフトバンクとの差は変わらず1.0。初の栄冠をかけたデッドヒートは来週仙台へと続きそうだ。

岸孝之 球種別の投球診断表

よくもわるくも・・・

先発・岸は5回9安打3失点で今季6敗目(2勝)。
よくも悪くも今季の岸らしいピッチングだった。

これで中7日以上だと防御率3.29も、中6日以内だと3.94へ悪化。
登板間隔別の防御率は例年どおりの傾向を踏襲し、前者は被弾ゼロも、後者は5発浴びている。どこかで登板間隔を空けてリフレッシュを促したいところだ。

決勝点は4回2死2塁、このカード5安打と当たっていた1番・カリステに打たれた左翼線へのタイムリーツーベースだった。
インハイ139キロ真っ直ぐを上手くさばかれるかたちになったが、明暗分けたのはその前、無死2塁での宇佐見の中安だった。

1-2と追い込んでからの決め球。見逃せばワンバンしていたチェンジアップをうまくひろわれ、中前へ落とされてしまった。

それだけキレに乏しかったのだろう。近年悪化するチェンジアップを象徴する場面になった。

下記に直近3年の当該成績を表にまとめてみたが、一目瞭然。

岸のチェンジアップ成績

年々被打率は悪化。スイングに占める空振り率は前年比でも10%近く下落した。

空振りが取れないので追い込んでからの決め球としても機能せず、チェンジアップで決めた奪三振は全体の15.4%と少ない。なかなか苦しいため、投球割合もワーストまで下がっている。

さらにこの日はカーブもなかなか決まらず、苦しいマウンドを余儀なくされていた。
それでもなんとか3失点にまとめたのは、ベテランならではか?相手が貧打の恐竜打線だからか?

試合展開

楽天=1番・小郷(右)、2番・村林(遊)、3番・辰己(中)、4番・鈴木大(三)、5番・フランコ(一)、6番・阿部(左)、7番・小深田(二)、8番・石原(捕)、9番・岸(投)

中日=1番・カリステ(一)、2番・岡林(中)、3番・福永(三)、4番・細川(右)、5番・ディカーソン(左)、6番・板山(二)、7番・宇佐見(捕)、8番・村松(遊)、9番・松葉(投)

両軍のスタメン

なかなか見ない光景

E1-3Dと2点ビハインドで迎えた6回裏の守備。マウンドには二番手で渡辺翔太が登板していた。

お!これはキャリア通算12勝目、今季4勝目なるか?!
そう期待を抱いたのは僕だけではないはずだ。もし4勝となれば早川、藤井とならぶチームの勝ち頭になる。

年始、奄美大島でともに自主トレした松井裕樹のMLBでの活躍を励みにする23歳は、期待どおりのピッチングだった。
2K含む内野完結の三者凡退。このカード6安打としたカリステも低め変化球で屠るなど・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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