- 運営しているクリエイター
2017年5月の記事一覧
【試合評】菅野攻略で「宴の夜」になった5.30巨人戦~5月30日○楽天13-5巨人
難敵打ち砕き、宴の夜に「当然1位になるつもりで交流戦を戦う」。
今季、指揮官がこれほどまでに明確な決意を誓ったのは初だと思う。
その決意の表れは、開幕戦以来となる全体ミーティングが試合前に設けられたことでも、うかがわれた。
本拠地・仙台に「セ界の盟主」を迎えての交流戦の初戦。
相手は菅野、球界を代表するエース級投手で今季防御率1.58である。
戦前はロースコアの展開を覚悟したが、しかし好調楽
【試合評】悪夢の先発全員三振から約1ヵ月、リベンジの西武8回戦~5月27日○楽天6-1西武
山形の敵を宮城で討つ!初の栄冠に輝いた2013年と今シーズンの違い。
色々指摘できると思うが、その1つは今年は2軍も元気活発な点だ。
2013年、2軍はイースタン5位で終了した。
しかし、今年は4月下旬にイースタン1位に躍り出ると、その後はずっと首位を快走、現在2位・巨人にゲーム差2.5をつけている。
1軍2軍同時のリーグ優勝という期待も出てくるなか、先月30日(△E5-5L、荘銀日新スタ)
【試合評】7回ではなく、森原を8回にまわした首脳陣の判断を支持する!~5月26日●楽天1-5西武
森原、誤算の5失点終盤8回表、西武の攻撃。
楽天はこの回から三番手・森原が登板していた。
先発・森が快投をみせ、強打のライオンズ打線を僅か散発3単打。
6回無失点の好投で、2014年5月1日ロッテ戦(○E8-4M)以来となる勝利投手の権利を持って降板、イーグルスは7回から継投に入っていた。
7回は二番手ハーマンが三者凡退投球。
5番・メヒア、6番・渡辺直、7番・外崎といった右打者3人をスト
【試合評】夜空ノムコウの快記録~5月25日○楽天4-1オリックス
夜空ノムコウの快記録5回と6回のイニングインターバル。
花火で彩られた神戸の夜空のむこうには、「快記録」が待っていた。
則本が8回1失点、10奪三振でリーグトップタイ6勝目。
1991年に野茂英雄(近鉄)が記録したNPB記録『6試合連続の二桁奪三振』に並ぶ快記録を達成させると、2位・ソフトバンクが最下位・ロッテに打撃戦で打ち負けての今季最多失点(H7-12M)。
3試合を残してイーグルスが『
【試合評】オリ福良監督を左右病にさせた、辛島が用意した「伏線」の罠~5月23日○楽天10-6オリックス
犬鷲ナインの闘志に火をつけたウィーラーの2打席連発兜の緒を締めて臨む重要どころの一戦で、楽天が球団史上、例を見ない大勝を挙げた。
相手はあの金子千尋だった。
今シーズンの成績は防御率1.80、リーグトップタイの5勝。
楽天戦での通算成績は防御率1.38、26勝6敗1セーブ、QS率87.2%。
開幕戦で4点を取ったとはいえ(このとき金子に勝敗つかずだった)、2度目の日本一へイーグルスが越えなけ
前年比で診る楽天主要打者のP/PA
1打席当たり相手投手に投げさせた平均球数P/PA。
せっかく調べたので、自身の備忘録のため、ここに置いておきます。
表のみの掲載で、解説・考察はありません。
【試合評】「収穫」と「課題」を手にした意味あるマリン敗戦~5月19日●楽天3-4xロッテ
意味ある敗戦にしたいロッテ8回戦
1点差の接戦を落とす今季4度目のサヨナラ負け。
しかし、今後へ向けての収穫や課題を確認できたという点では、意味のある3時間41分の攻防劇になった。
チーム成績は1位、35試合25勝10敗の勝率.714。
各種戦績は、5月戦績9勝5敗、ロッテ戦6勝2敗、ビジター戦績12勝6敗、1点差試合7勝5敗、延長戦2勝3敗。
ゲーム差は2位・ソフトバンク(5月12勝3敗)
【試合評】快打快投の熱狂3時間27分~5月17日○楽天15-6日本ハム
羨望の岩手県営野球場主催試合で今季9度目の大入りになった岩手県営野球場は、うらやましすぎる『史上最高のお祭り騒ぎ』になった。
もちろんテーマ曲は、ご当地が舞台になったNHK朝の連ドラ「あまちゃん」オープニングナンバーだ。
アマダーの第1打席や銀次のアット・バットの随所で流れたこの曲は、ブラスバンドによるアップテンポでコミカルな行進曲だ。
聴く者を本能のまま誘惑する妖気や色気をも併せ持つ。
作
【試合評】接戦を逃げ切り、今季最多の貯金15へ!~5月16日○楽天6-4日本ハム
ウィーラーの本格復調を示す「決定的な数字」秋田こまちスタジアム主催試合6年ぶりの勝利は、グラウンド整備を挟んだ後半戦の6回以降、追いすがるファイターズの攻撃を、イーグルス自慢の継投リレーで逃げ切る、接戦勝利になった。
前半戦の5回までは楽天が完全に主導権を握った。
初回に電光石火の足攻めでファイターズに1点先制されたものの、中盤の3回4回に味方が逆転。
先発・辛島は2回以降は5回まで『4イ
【試合評】花火大会の裏側でみせた、精密機械・岸孝之の110球~5月14日○楽天9-2ソフトバンク
投打で圧倒! 2位とのゲーム差再び2.5へ接戦を落とした前日から一転、楽天が投打で圧倒。
今シーズン4度目の7点差以上をつけての快勝で、2位・ホークスとのゲーム差を再び2.5に戻した。
初回からみごとなホームラン攻勢が炸裂した。
先制は初回ウィーラーによる4号ソロ。
相手先発・寺原のボール先行2-0から高めに甘く入った142kmストレートを左翼席に運んだ。
打った瞬間は打ち上げるかたちにな
【試合評】 ダメダーに戻った4番・アマダーの失態劇~5月13日●楽天2-3ソフトバンク
カードの初戦で5連敗5月に入り、8勝1敗と追撃体勢を整えてきた2位・ソフトバンクとの敵地攻防2連戦。
その初戦の舞台は、熊本・藤崎台県営野球場。
左中間スタンドからフィールド上にせり出すように繁茂する樹齢およそ1000年の天然記念物「クスノキの大群」が見事な九州きっての地方球場に、イーグルスが戻ってきたのは、2014年8月12日(●E1-2H)以来、約2年9ヵ月ぶりになった。
試合結果は
【試合評】鷲のエースが見せたNPBでの完成形~5月10日○楽天5-0ロッテ
今シーズン2度目の零封勝利エースが異次元のピッチングを展開した首位楽天が、最下位ロッテに快勝。
4月18日西武戦(○E2-0L)以来、今シーズン2度目の零封勝利で、今季初のカード負け越しを阻止した。
試合前のブルペンから絶好調だったという則本にとって、序盤2回までの先制5得点が、力強い援護点になった。
立ち上がりの1回表、いきなりのピンチだった。
通算対戦成績33打数10安打、打率.303
【試合評】辛島航が平沢大河に失点につながる2安打を弾き返されたその理由~5月9日●楽天4-6ロッテ
予想とは真逆のロッテ5回戦4月25日から4カード連続の勝ち越し。
開幕ダッシュにつまづきながらも、徐々に地力を発揮。
逆襲の進軍ラッパを鳴らし始めた2位・ソフトバンク。
楽天は週末、そんな若鷹軍団との敵地2連戦を控えている。
きたるべき若鷹軍団との対決に備えて、週明けロッテ3連戦は「絶好機」と言えた。
勝って貯金を増やし、弾みをつけて敵地・九州に乗り込むためにも、この3連戦は「助走の3連勝」