【相手の購買心理を理解する】
今日は「秋分の日」です。
これから夜が長くなりますね。
個人的には1番過ごしやすく
お気に入りの時期です。
今回は『相手の購買心理を理解する』
についてお伝えしていきます。
私が数年前女性の「購買心理」を
研究していた時のことです。
当時なぜ執拗に
高級ブランド品を
欲しがるのか
不思議に思っていました。
男女の違いはあれ
そこまでして得たい心理が
何か興味津々でした。
世間一般で通説とされる
購買心理の概念は
マーケティングや心理学で
ニーズ・ウオンツ、承認欲求等
様々な研究がなされています。
学問的に納得しても
実際に体験してみなければ
合点がいかないと思い
女性の立場で買い物を
してみることにしました。
※女性全員がブランド物好きであると
断言している訳ではありませんので
ご容赦ください。
男性もブランド物好きの方はおられますし
あくまで私が男性の視点で女性の心情を
想像して調査したにすぎないです。
まず高級ブランド品のカタログや
ホームページを読み漁りました。
人は欲しいものをイメージしていると
徐々に潜在意識に入ってきて
実現しようと行動し始めます。
メディアがクレジットカードや
消費者金融のCMを流し続ける理由として
購買意欲をかき立てる目的だからです。
悪いニュースを毎日報道することで
人々の不安を煽り、恐怖心につけ込む
のもその一貫です。
「サブリミナル効果」の
恐ろしさを改めて実感しました。
高級ブランド品を見続けることで
自然と買いたい気持ちが
芽生えていました。
見るだけでは満足できなくなり
ついに店舗に足を運んで
実物を確かめることにしました。
唯一靴だけは好きだったので
生まれて初めて
高級ブランドの靴を
購入してみました。
それは「TOD’S」という
イタリアブランドです。
あの「フェラーリ」と
コラボしています。
靴底にフェラーリの革を使用し
踵付近に馬のエンブレムを
刻印しています。
高級ブランド店だけあって
店員さんの接客も丁寧です。
素材、質感、所有した時の感覚が
実感できてご満悦状態でした。
この靴を履いてフェラーリに
乗っている気分を想像しました。
いや想像させらていました。
もちろん高級品なので製造工程や
使う材料が高いのは当然です。
それ以上に感情をくすぶられると
購入欲求が発動するのでしょう。
男女の違いはありません。
伝家の宝刀クレジットカードが
スルスルと財布から出ていくのです。
「人は感情で買い、論理で正当化する」
全てに該当する訳ではないですが
あながち間違っていないでしょう。
五感を刺激され、一種の優越感に浸り
承認欲求が満たされているのが
このことだと感じました。
機能性はさほどないのに
周囲より卓越した気分だけで
満足して買ってしまう。
良い悪いは別にして
深層心理では他者より高級品を
所有しているのを見せつけたい
誰よりも輝いている、優れている等
比較して承認してもらいたい意識が
働いていると思われます。
調査として半年間
高級ブランド品を
色々購入してみました。
瞬間的な自己満足はありますが
長期的な視点で見れば
価値あることには繋がらないと
痛感しました。
物質的価値から精神的価値に
移行している状況もあり
モノ以上に体験する価値に
重点が置かれるでしょう。
高級ブランド品という
ブランドの地位は残しつつも
どういう価値で提供するか
購入者として楽しみです。
高級ブランド品に関係なく
ビジネス全般に言えることです。
相手の現実・心情を体験してみて
初めて本当に手に入れたいことが
理解できるのだと思います。
購入者も提供者がどういう意図で
販売しているかを考察すると
自分の要望にピッタリ合う所が
見つかるかもしれないですね。
双方がマーケッターです。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
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