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【書評】リミットレス時代の転職術
振り返りの時間を持たなかったこれまでとは違って、今月は先月読んだ本のハイライトを読み直している。
今日は書籍『リミットレス時代の転職術』からの考察を記述していこうと思う。
本書を手に取った理由
Voicyの越川さんの放送で本書が取り上げられていました。
著者の森本さんはリクルートに勤めていた方で、転職の女神と称されていたようです。
越川さんはリンクアンドモチベーションが挙げているポータブルスキルの中から、森本さんが抽出したポータブルスキルに価値があるとご紹介されており、転職の女神と称された方がどのようなスキルを推奨しているのか気になって購入。
https://r.voicy.jp/jpVEjYkDKJ6
オススメのポータブルスキル
越川さんが各カテゴリーから「これは!」というポータブルスキルを3つ挙げています。
■対課題力:課題や仕事の処理対応能力
・発想力
→既成概念にとらわれることなく物事を考えることができる力
・確動力
→計画したことに対して、着実に実行することができる力
■対自分力:行動や思考のセルフコントロール能力
・曖昧力
→不確実で不安定な状態をそのまま受け入れることができる力
なかでも曖昧力はVUCAと呼ばれるこれからの時代にとても大事な能力だと感じています。
学び直し(リスキリングの重要性)
1. 自律的に学びの機会を作る
•「この資格さえあれば安泰」という時代ではない
・AIに代替される職業もあり、専門知識やスキルの価値は時代により変化する。
2. 柔軟性を持つマインドセットの必要性
•特定の専門性を磨くより、環境の変化に適応し学び直しを続ける姿勢が重要。
•環境や状況が変わっても、抵抗せず受け入れ、適応していくこと。
•このサイクルを繰り返すことで「エンプロイアビリティ(雇用される能力)」を保ち続けられる。
専門性を尖らせるという論調がありますが、専門性を磨くよりも、環境変化に適応する姿勢の方が大事だと言い切っていることが興味深いです。
ここでも曖昧力がキーワードとなりそうです。
またキャリアを考える際には「Doing(何をするか)」よりも「Being(どうありたいか)」を意識することを指摘しています。
『Being(どうありたいか)』というのはZERO SCHOOLでの気づきに通じるものがあり、VUCAの時代だからこそ、自分軸を持つことの重要性を感じざるを得ません。
自分軸と社会(時代)の交差点に立ち続けることが、キャリアをより良いものにしていくのかもしれませんね。
パーパスを見つける
今、別の書籍を読んでいるのですが、その本では個人のパーパスを立てることの重要性が説かれていました。
森本さんも以下のようにパーパスについて言及しています。
パーパスは自然に見つかるもの。
パーパスになり得るテーマは、必死に探そうとしても見つからないことがあります。
それよりも、日々の自分の感情の動きを意識していくことで、気がついたときには見つかっている、ということもあります。
パーパスは、日常の中でふと目の前に現れるものです。
感情の動きを意識する。
ここでもZERO SCHOOLの気づきに繋がります。
計画的偶発性理論によるキャリア形成
■計画的偶発性理論とは
•教育心理学者ジョン・D・クランボルツが提唱したキャリア理論。
•成功したビジネスパーソンのキャリアの8割は、「予想しない偶然の出来事」がきっかけで形成されていることがわかっている。
•この理論は、「これをやりたい」という目標に固執するよりも、目の前の偶然訪れた機会に積極的に取り組むことで、良いキャリアを築けると指摘している。
■計画的偶発性を起こすための行動特性
計画的偶発性を引き起こすために必要な行動特性は以下の通り。
•好奇心
→常に新しい学習や体験の機会を模索し、未知のことに興味を持ち続ける。
•持続性
→失敗に屈せず、諦めずに努力し続ける。
•楽観性
→新しい機会が必ず実現する、可能になるとポジティブに考える。
•柔軟性
→固定観念にとらわれず、概念・態度・行動を柔軟に対応する。
•冒険心
→結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こし、挑戦する。
■好奇心の特別な役割
中でも「好奇心」は特に重要。好奇心を持つことで、新しい機会や人との出会いを引き寄せることができる。
ZERO SCHOOLの卒業プレゼンテーションで、
人生のデザインを一言で表現しました。
私の場合、ワンダー。
以前のnoteにある書籍の受け入りと書きましたが、実は前回投稿した記事で紹介している書籍が受け入り書籍なんです。
ワンダーの意味するところ。
wonder × wander = a wonder
wonder
=不思議に思うこと、驚きや好奇心を感じること
wander
=自由に歩き回り、新しい場所を探検すること
a wonder
=名人
『好奇心を感じながら、新しい場所を探検することで、人生を楽しむ名人になりたい』とZEROの卒業プレゼンで締めくくりました。
ちなみに「a wonder=名人」は書籍「生きるためのデザイン思考」で記述されていません。
私がネットでたまたま見つけて、卒業プレゼンテーションで使えると思っただけです。
まさに計画的偶発性を起こすための行動特性に繋がるものだったので、ZERO SCHOOLでの学びは本当に多くの学びに繋がっていくのだと思い知らされる日々を過ごしています。
次は書籍『観察力を高める』について、記事を投稿する予定です。