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「負けたくない」気持ちの奥にあるもの

「負けたくない」
私の中にはいつもあるこの気持ち。
特にパートナーに対して強く出てくる感情なんです。

旦那さんからはよく「負けたっていいじゃん」と言われるけど、そう簡単には思えないのです。
この思考の癖、手放したいけどなかなか手放せないので、ちょっとだけ
向き合ってみようかな・・・

そもそも、なんでこんなにも「負けたくない」と思うのだろう?
掘り下げてみると、その答えは過去の経験の中にありました。

「負けること」が怖いのは、あの頃の記憶のせい

私の母は専業主婦でした。
機能不全家族だったことは、以前の記事でも書きましたが、夫婦仲は悪かったため、母は父と離婚を望んでいました。でも、離婚したくても、経済的に私たち姉妹を育てていくことができないから、我慢して暮らしていたんだと思います。
そして、父は仕事をしていることでしか優越感を感じられない人だったように思います。
夫として、父親としては残念な人だったけど、職業人としては、申し分のない人だったように思います。

だから、
経済力=力関係。
そんな価値観の中で育った私は、幼いながらに気づいていたんです。
「お金を持たないことは、負けること」
「稼げないと、選択肢がなくなる」
「力を持たなければ、自分の人生をコントロールできない」

母の姿を見て、「私もそうなるのでは?」という無意識の恐れが生まれたのだと思います。
そして、父の姿を見て、「強くならなければならない」という思いが根付いたのでしょう。
だから、私はずっと「負けたくない」と思いながら生きてきたのだと思います。

「負けたくない」気持ちがもたらすもの

でも、この気持ちは、私を強くもしてくれました。
特に、最初のパートナーと離婚をして、シングルマザーとして子供を育てていく上で、自立すること、仕事を持つこと、経済力を持つことは強みになってくれました。
どれも「負けたくない」という思いが原動力になっていたのです。

でも、その一方で、私は「負けること」に対して必要以上に敏感になっていたのかもしれません。
特にパートナーシップの中で。

・意見が対立すると「負けたくない」と思ってしまう。
・譲ること=支配されることのように感じてしまう。
・対等でいたいのに、どこかで「勝ち負け」にこだわってしまう。

旦那さんの「負けたっていいじゃん」という言葉に、モヤモヤするのはそのせいなんです。
彼に対して勝たなければならないわけじゃないのに、どこかで「負けたら終わり」みたいな感覚があるのだと思います。

でも、本当にそうなのでしょうか・・・?

「負けること」を少しずつ手放すために

「負けたくない」という気持ちは、私を守るために生まれたもの。
だから、無理に消す必要はない。
でも、それが苦しさにつながるなら、少しずつ緩めてもいいのかもしれない・・・そんな風に思っています。
だから、
「負ける=悪いこと」ではなく、「柔軟になること」だと考えてみる。
「本当にこれは勝ち負けなのか?」と問いかけてみる。
「負けること」ではなく、「納得すること」を意識してみる。
「私はもう、あの頃の母ではない」と自分に言い聞かせてみる。

「負けたくない」は、過去の私が生き抜くために必要だったものだけれど、
今の私は、あの頃の私とは違う。
過去に縛られずに、「今の私にとって大切なもの」を選んでいきたい。
そして、「負けたって、いいじゃん」
そう心から思える日が、少しずつ増えていけばいいなと思っています。

あなたの中にも、「負けたくない」という気持ちはありますか?
それは、どこからきていますか?
もしかしたら、過去の記憶が影響しているのかもしれません。

過去の自分を振り返ることは、時に苦しいけれど、
自分の心のクセを理解することで、少しずつ「今の自分」が楽になっていくんです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今日も一日、こころもからだも笑顔でお過ごしください🍀

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