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(進路·学習)相談室$17 〜共通テスト後から国公立大学2次試験までの数学の勉強方法を教えてください〜
2月25日の2次試験まで、あと35日です。例年より1週間短い準備期間なので、上手く対応しなければなりません。授業の予習復習に取り組むことは当然ですが、今日から2週間のスタートダッシュが大切になります。まず、数学Ⅲの基礎基本を確実なものにしましょう。共通テスト前にあまり取り組めなかった人が多いと思います。微分の公式、積分の計算を忘れていないかチェックしましょう。次に教材です。初見の問題(過去問等)をたくさん解くよりも、今年取り組んだ問題をもう一度解くことをお薦めします。その方が準備の序盤に問題数をこなすことができるからです。例えば、授業で扱った問題集、教科書の例題や章末問題、定期テスト、記述模試等です。一度本気で考えた問題で、解答もあると思います。一度解いた問題と言っても、多くのことは覚えていないものです。解ければ定着している証拠となり自信になります。解けなければすぐに答えを見ても構いません。知識の穴が見つかって良かったと思うようになります。迷っている暇はありません。まず、スタートを切り、最初の2週間で基礎固めを行いましょう。
残りの3週間で、過去問にも取り組みましょう。受験校のものは3年程度は解いたほうが良いと思います。その際、出題分野の傾向は調べる必要はありますが、学習指導要領が変わった今年は、特に傾向が変わる可能性があることを頭においてください。むやみに出題分野のヤマをかけることは危険だと思います。また、過去問をさらに解きたい人は、受験校の過去問を20年分解く人もいますが、同レベルの他大学の問題を解いてみることをお薦めします。広島大学を受験するのであれば岡山、熊本、金沢、千葉。島根大学を受験するのであれば鳥取、山口、愛媛等です。学習する教材の選び方は色々あるので、自分に合う教材を選べは良いと思います。それよりも自分で腑に落ちる解答をどれだけ多く持つことができるかが大切です。中途半端な理解の問題を増やしても自分の力にはなりません。時間がないと焦ってしまいますが、じっくりと時間をかけて取り組んで、多くの問題を自分のものにして欲しいものです。
健闘を祈ります
“思いは叶う”