第1話「夢のはじまり」
第1話「夢のはじまり」
主人公・神崎アリーナ(かなざき アリーナ)は、熊本市郊外の小さな町で生まれ育った若い女性。父は日本人、母はチェコとスロバキアのルーツを持つ。彼女は幼いころから子どもたちと関わる仕事に憧れていたが、公立の中高一貫校の入試には不合格。その後、私立の中高一貫校に進学し、大学も私立の幼児教育学部へと進んだ。
卒業を控えたある日、アリーナは熊本市立桜が丘コスモス公立認定こども園で働くことを決意。しかし、公立中高一貫校出身の受験者が多いと聞き、不安を感じてしまう。
第2話「不安の影」
試験のための勉強を始めるアリーナだが、次第に心が揺れる。母からは「あなたのルーツを大切にしなさい」と励まされる一方、周囲の友人たちは「公立園の採用試験は難しい」と言う。そんな彼女のそばにいたのが、中高時代からの親友・花村美玲(はなむら みれい)。アニメ好きでメガネをかけた快活な美玲は、「アリーナなら大丈夫!」と背中を押してくれる。
第3話「試験への道」
アリーナは美玲の助言で、自分の強みを見直す。彼女のアイデンティティやルーツは、子どもたちに多文化を教える強みとなるのではないかと考える。そして試験の筆記対策だけでなく、面接練習にも励む。美玲の協力のもと、模擬面接では自分の言葉で語ることの大切さを学ぶ。
第4話「試験の日」
ついに試験当日を迎える。試験会場では、公立中高一貫校出身の受験者たちが多く、緊張するアリーナ。しかし、美玲からもらったお守りを握りしめ、筆記試験と面接に挑む。面接では、彼女が持つ日本とヨーロッパの文化を融合させた教育理念が面接官の興味を引く。
第5話「結果発表」
試験後、結果を待つアリーナは、不安と期待が入り混じる日々を過ごす。そんな中、美玲や家族との会話を通じて、自分の歩んできた道に自信を持つようになる。そして結果発表の日、合格の通知を受け取るアリーナ。喜びと感謝の涙が溢れる。
第6話「新しい一歩」
桜が丘コスモス認定こども園での初日。アリーナは子どもたちと初めて向き合い、その純粋な笑顔に感動する。自分の多文化的な背景を活かし、子どもたちに世界の広さや多様性を教えることを目指す。美玲からの応援メッセージを胸に、アリーナは教師としての新しい一歩を踏み出すのだった。
エンディングメッセージ
「夢は努力と支えによって叶う。自分の強みを信じ、前に進み続けよう。」