早月メイ

詩・文字・言葉・空想・動物(特に一番は柴犬)   甘いもの・食べることが好き  好きな…

早月メイ

詩・文字・言葉・空想・動物(特に一番は柴犬)   甘いもの・食べることが好き  好きなものだけに囲まれた生活が夢

最近の記事

詩 【夜中に一人、考え事】

漆黒の夜中に 手にしたものを数える 手にできなかったものを数える 手にしたいものを数える 明るくなりつつある未明に 手にできない理由を考える ぼんやりしたり 覚醒したり 誰のせい 誰かのせい? 自分のせい この先が 未来が わからない 一か月後  何してる? 一年後  何してる? あれもこれも 考えて 結局 眠りにつく また明日 また後で

    • 詩小説 「私の晴れはいつ?」

      森山あきは、頭を抱えていた。 目の前には、不採用通知。これで4度目。 なにがだめ? 年齢? 経験のなさ? 不採用通知が届くたび、自分を全否定された気になる。 あなたは社会に向いてませんよ。 あなたは何も持ってないんですね。 働いていた時に貯めたお金が、まさに羽を持って飛んでいく。 ここにはいたくない! ここは居場所が悪い! お金にまで全否定されたかのよう。 辞めなければよかったんじゃない? と街行く視線、全部が言っている気がする。でも前の職場でも、あきに対する視線は攻撃的だっ

      • 詩 【繰り返し】

        いつも寝る前に考える 明日はどんな日だろう いいことがあるといいな でも考えてることと真逆に行く 人間だから 悪いことが起こるかも 守ってくれる人は いないから 無い術で 弱っちい 薄っぺらな盾で 守り方もわからない 自分を守るしかない 放ったことは気にしない 他人の言葉の刃に 涙を隠して 劇的に何かが起こる 人生じゃないから 目立たず ひっそり 何事もなかったことに 胸をなでおろして また明日 何が起こるか考える 晴れたすっきりした空に ほんのちょっとの期待を乗せて

        • 詩 【神様への手紙】

          ねぇ、神様 どうして善い人を早くつれていってしまうのですか? 天国で役割があるからですか? 神様のお手伝いですか? こちらは喪失感でいっぱいです どうしても会いたいとき どうしても声が聞きたいとき 迷ったとき 悩んだときの 道しるべにしたいとき 思い出だけでは乗り越えられないのです これは耐えられる試練ですか? どうしても悲しいとき さびしいとき そちらでも同じですか? 最後に神様 こちらで役割のない人は そちらでもなにもできないですか? どうしても気になってしまうので

        詩 【夜中に一人、考え事】

          3分小説 「会いに来てくれた君」

          『清瀬家』と書かれたお墓の前で、色部直八は一人手を合わせる。いつも聞くことは同じだ。 (いっちゃん、そっちは楽しいですか?) いっちゃんは、直八の近況も聞きたいのかもしれないが、報告するだけのネタがない。いっちゃんが亡くなってから一年ちょっと経ったが、直八は毎日くたびれることが多くなった。 いっちゃんこと清瀬一笑は、笑顔が可愛い子だった。直八が一目惚れして、お付き合いが始まった。お互い結婚も考えるようになり、両家の挨拶もしなきゃな、と思っていた矢先、一笑は事故で死んだ。突然

          3分小説 「会いに来てくれた君」

          詩 【言葉の花束を贈ろう】

          文字と言葉が好きだから 凶器にしてほしくない 2つを使って命を奪うことは 力と同じように 許せない 「どんな気持ちになるだろう」 「自分が言われたら」 どうしてその疑問が湧いてこないのだろう 自分だけは 自分だから いい そんな方便 通用しない 深く 深く えぐる 刺さりすぎる いつまでもトゲで残り続ける お願いだからそんなんじゃなく いろいろな色の あたたかい言葉を 集めたら 誰にも作れない 唯一無二の 綺麗な花束になるから だからみんなで たくさんの言葉の 花束を贈

          詩 【言葉の花束を贈ろう】

          詩 【欠片になったとしても】

          いくつもの選択をいつも間違えて 後悔を繰り返して なんとか見つけて すべてが形作ったものは なににもなれない 弱者 意識が飛ぶ先の幻を夢見る イメージした世界に手は届かない 心の火傷を隠して隠して 足跡はどこだ 産まれた生きてる理由はなんだ どうやったら納得できる? 天命を諦めるか抗えるか 答えのない答えをどう探すんだ 植物も動物も過酷な状況で 生き延びる術を見出す 祈りは届くだろうか 願いは届くだろうか どうか どうか 途中で消えないで 欠片になっても叶ってほしい

          詩 【欠片になったとしても】

          詩小説 「どこかのふたり」

          珈琲を飲むあなたが格好良くて 隣にふさわしくいられるかなって考える 「自然体」って案外難しい あなたの笑顔が正解だと思いたいけど 正解の『奥』をどうしても勘ぐってしまう あなたの余裕は わたしにはない余裕で わたしの不安を あなたは知らない 「一緒に食べたくて、買ってきた」 「楽しそうだね。後で行こっか」 「好きなの全部いいよ」 おおきな包容力にどっぷり 浸かってしまう 揺れが気持ちいいみたいに 難しいことを考えないあなたと 難しく考えすぎるわたし 顔をしかめたこともあったん

          詩小説 「どこかのふたり」

          詩 【「生きている」】

          音を感じる 色を感じる 光を感じる 温度を感じる 感触がわかる 味がわかる においがわかる 痛みがわかる 優しさがわかる 美味しいねと言える人がいて 楽しいと笑える人がいて 大丈夫だよと言ってくれる人がいて 一緒にと約束してくれる人がいて 温かさに涙することも 理不尽に涙することも 許してくれる人がいて 気づくことに気づいて 血が通っている 湧きたつぶっちぎった感情も 凪に変わる を繰り返して 生きている 確かに 今日「も」 確かに 「生きている」

          詩 【「生きている」】

          食品を粗末にしない #未来のためにできること

          食品ロス削減の持ち帰り容器 初めて入った飲食店で少し困ったことがあった。 思ったより量が多かったのだ。メニュー写真でご飯の量を把握できなかった。 でも残すことはできなくて、その時はなんとか食べきった。 小学生の時、「米」の漢字からお米ができるまでには八十八回手間暇かけてつくられている。 だから最後の一粒まで大切に食べましょう。と教えられた。 そのことが頭に強く残っていて、今でも茶碗にご飯粒を一粒も残さずに食べている。 作ってもらったものを、残したり、無駄にすることはできな

          食品を粗末にしない #未来のためにできること

          詩 【自然の中で】

          夜が静かになってきたら 星灯りで ゆらーり ゆらーり 三日月の揺れるベッドで 本を読んだり 微睡んだり ゆったり ゆったり 時間を過ごす なにも考えないでいいように 朝の匂いと鳥のさえずりが目覚まし 竜の背中に乗って飛ぶみたいに たまには楽したっていいじゃない 山の稜線を走り回って ブーケのために森を拝借 海のクッションでお昼寝 川を飛び越えた勢いのまま 星座の線でブランコ のーんびり のーんびり のーんびり のーんびり 力を抜いたっていいじ

          詩 【自然の中で】

          詩 炭酸刺繍 「無敵」

          わたしたちの泡を 糸でつないで 無限の時間を 自由に旅する しゅわしゅわ しゅわしゅわ 夢見心地 ぱちぱち ぱちぱち 思い出の数 永遠の時間は泡沫 なんて言わせない 好きな気持ち いつまでも続くの キラキラした 全部、指先まで 届いてはじける 次から次へと 探しに行った いつまでも続く しゅわ爽な青春 終わらない、終わらせない まぶしい 輝き 軽やか わたしたちを象徴する言葉を纏って もっと もっと 活発に 快活に 跳ねていけるんだ どこまでも そう 無敵なんだ

          詩 炭酸刺繍 「無敵」

          詩 【もこもこ雲のソファから】

          はるか遠くの場所まで行って さくらの手紙を風にのせて君に届けよう なつかしいにおいを感じたら すっきりした青で全体を塗りつくそう あきることを知らず今年も 紅葉のカーテンをたくさんかけましょう ふゆうする雲と雪のかけらを集めたら 贈り物を入れる白い袋を縫い合わせ サンタクロースに持って行こう はれぎを着たすがすがしい気持ちと あめだまをもらった嬉しさと くもりがちな心はぽーんとどっかに投げちゃって ゆきかう人をぼんやり眺めて ひをまたぐまで楽しい時間を過ごし

          詩 【もこもこ雲のソファから】

          「不要不急の外出を控えましょう」 在宅ワークを選べない人・業種には意味はない 自分の出勤に命をかけなきゃいけない 利益が出ないと生活に直結するのもわかる……けど、けど 年中無休・固定の営業時間・絶対出社は今の地球環境に本当に必要ですか? 全ての命を守れるようにできないでしょうか

          「不要不急の外出を控えましょう」 在宅ワークを選べない人・業種には意味はない 自分の出勤に命をかけなきゃいけない 利益が出ないと生活に直結するのもわかる……けど、けど 年中無休・固定の営業時間・絶対出社は今の地球環境に本当に必要ですか? 全ての命を守れるようにできないでしょうか

          世界のあらゆる場所で毎日起こっていること

          災害で家や家族を失う 事件で大切な人の命を奪われる 突然の事故で喪失感を抱える 病気を抱え命の終わりを迎える者がいる 自分で自分の人生を終わらせようとする者がいる 戦争・飢餓・略奪 同じ時間軸が流れているはずなのに 世界のどこかで命が生まれる一方で、世界では理不尽にも命が奪われていく 平和で平凡な時間が流れる一方で、命がけで明日が来るかわからないほどの過酷な時間が流れている 自分の人生に劇的な変化は起きなくても 広い世界には喜び、悲しみ、苦悩し、途方に暮れている人がいる 努

          世界のあらゆる場所で毎日起こっていること

          つぶやき こんなことしか考えられない…

          いつもこんな暗い、しょーもない考えに陥っちゃうんだよな 会社、仕事、家、服、持ち物……… 突然何かを変えたところで、劇的に自分の人生が変わるわけじゃない。 自分の考えや行動を改めて、ちょっとずつ変えようとしたところで、何も変えようとしない、変な自分の考えを当然だと言えちゃう人が近くにいると、自分の努力を無駄にされたような、否定されたような、踏みにじられたような気分になる。 一緒にいることが問題で、離れることが最善のように感じるけれど、物理的にも精神的にも離れることは容易でな

          つぶやき こんなことしか考えられない…