結構幸せな話
ラジオへのメール投稿をコンスタントにし始めたのが高校生の頃。
中途半端に読まれるようになると、読まれないのが嫌になったり落ち込んだりしちゃうのに気付く。
それなので大学生の時にルールを作る。
「月曜日スタートで、日曜日を最終日とする7日間」を1週間として、その1週間のうちに色んなラジオ番組で一切メール読まれないというのが2週間続いたらこの趣味からは足を洗う。
このルールのもとでなんと4年間続けられた。
もっとも本当に常連と呼ばれる人は週に何通も読まれている。
でも4年の間に誰もが常連と認める色んなリスナーさんに会ったら、週に最低1コーナー100通近くの投稿を欠かさず行っている、それがもう数年間続いてるなんて人が1人2人では無い、何人もいた。
(ここだけの話だよってテクニックを教えて貰った人ばかりなので詳細は言えないけど。)
俺はそんな芸当出来ないので、まぁ最低2週に1通ぐらいが無難だろうよと、それ以上欲を出すとツラくなるなとよく分かっていた。
しかし社会人になるとメールを送る頻度も下がってくる。
それなのでルールを3週間続いたらやめる…という風に変える。
それで2年ぐらいどうにかなってたけど、さすがにもう無理。
ついに何も採用されずに3週間目の日曜がやって来る。
その辺りになると程よいメールも浮かばない。ついにラジオにメールを投稿する日々も終わりだなと、何も投稿せず呑気にTBS日曜サンデーを聴いていた。
15時台の都々逸のコーナー、テーマは「Tシャツ」。
ぼんやりと聴いていたらコーナーの終わる間際、田中さんから「Tシャツにロ紅のメールは読まれなかったんだね」と一言。
…送ってすらないのに話題にして貰えるなんて。
しかも「送ってこなかったんだ」じゃなくて「読まれなかったんだね」という一言だから見に染みる。
俺がメール投稿をコンスタントに続けるようになったキッカケは、初めて日曜サンデーに投稿したメールで大好きな爆笑問題の御二人が笑ってくれて、それが本当に嬉しかったから。
たぶんあそこで笑って貰えてなかったら今頃送ってないと思う。
それから数年。
送ってすらないのに名前を出してくれる、大好きな人達に出来る事はやっぱり読まれなくともメールを送り続ける事。
そんな事に気付いたのでルールを「爆笑問題が何かしらの形でラジオに携わる間は頻度はどうであれ採用なんぞ気にせずメールを送り続ける」、こう変えた。
これはこれで向こう数十年はメールを送り続けなければいけなくなったので、ちと過酷なのかも知れない。
でも自分で言うのも何だけど、対して面白い事も言えてないのに、かと言って本当の常連さん達のように面白い事が浮かばないと頭を悩ませることも無く、こんな幸せな境遇で呑気にメールを送り続けられるのも俺ぐらいだと思う。
常連のなり方も、面白いメールの打ち方も知らないけど、送ったメールや気持ちはしっかり届いてるんだよってそれはよく実感しているからそれだけはドヤ顔で言い続けてやろうと思う。…だから私は嫌われる。