あんまり大っぴらに言えないビデオの話
ビデオテープ収集の趣味を始めて数年。
先日ついに入手してしまった…サザンオールスターズの年越しライブのVHS!
その昔、自分の物心付く前にサザンの年越しライブってTBS系で全国ネットで生中継されていた。
その番組を録画したビデオを入手したのである。(その入手方法は…秘密。だからあんまり大っぴらに言えない)。
「いっちゃえ'89サザンde'90」から「晴れ着 DE ポン」(←99年から00年の年越しライブ)まで、何公演かを除いて、揃えちまってたみゃらん。
個人的にはやっぱり昔のCM観れるのが良いのよね。
伊集院さん出てるガスター10のCMとか、桑田さんが「まよ〜なかのダンディ〜!」と銭湯で歌ってる缶コーヒーのCMとか。やっぱり今では絶対に流れないフィリップモリスなどの煙草のCMなんかも時代を感じさせる。
あんまりこれまた声を大にしては言えないけど、田中裕二言う所の「エターナルタイムフリー」な方法でサザンの年越しライブ観れるけど、どれもCMカットなのでなんとも風情が無い。(違法なものに風情を求めるなというのが1番マトモな意見だが。)
ライブ本編は生放送ゆえに、曲途中にCM行っちゃうので、例えば97→98年の「おっぱいなんてプー」ではたぶんこのライブでしか披露してない超レアな「ジャズマン」の1番良いところでCM行っちゃってて、逆にその直後にCM流れる企業のマイナスイメージになっちまいそうなほど。
あと93→94年の「しじみのお味噌汁」はたぶん途中で一部地方は飛び降りってタイミングで1度エンドクレジット流れてCM行ったんだが、「この番組は〇〇の提供で…」って言った直後に桑田さんが「恋人も濡れる街角」歌いだして、もちろん歌ってる途中でCM突入という…いや聞きたかったぜ。
そりゃやっぱりCM流れないWOWOWに放送権移行するワケだ…って実感する。
(00→01年「ゴン太くんのつどい」はTBS&WOWOW。それ以降はWOWOWのみ。)
以下ライブ内容の感想をホロホロリと。まだ全部観れてないけど。
93→94年の「しじみのお味噌汁」は2曲目の「DJコービーの伝説」がカッコイイ。
サビのところでドラムの弘さんが叩きながらコーラス歌う場面が映し出されてて、実はこのライブも前半の公演が弘さんの体調不良で延期されたという事情を知ってるとさらにカッコ良く観える。
途中には原坊メドレーコーナー。サザンのライブなのにキーボード弾かずに「じんじん」歌う原坊がなんとも新鮮。
97→98年「おっぱいなんてプー」(今じゃ無理なライブタイトルだよな)は1曲目が「Let It Boogie」でスタートし、上述の通り「ジャズマン」が演奏されるような、とにかくマニアックなセットリスト。
大晦日、自宅でなんとなくTBS付けてた人が「奥歯を食いしばれ」を聴いて何を思ったのか感想を聞きたい。
「我らパープー仲間」で「我々も我も君達のパープー!」という桑田さんの煽りで大盛り上がりする客席観てると、ライブの定番曲になりそうだけど、たぶんこの曲もこのライブ以降はやってなさそう。
この時の桑田さんは(当時の)キムタクみたいな髪型で、口まで髭をたくわえてたので滅茶苦茶カッコイイ。まさに男も濡れる。
そんな桑田さんが「わすれじのレイドバック」でギター弾きながら「唇が開く胸が波打つ」なんて歌ってる姿を見てたら潮を吹いちゃうほど(嘘)。
ホントにヒット曲を一切やらないこのライブ。
年明けた98年の渚園ライブ以降、ライブで「勝手にシンドバッド」などの定番曲を封印したり、「さくら」をリリースしたりした、その直前の暗鬱とした感じも伝わってくる。
99→00年「晴れ着 DE ポン」。
まずテレビ番組的に言うと、TBSのミレニアム特番(ヤックンと福留さんが司会)に内包されてて、カウントダウンの瞬間もそっちのTBSのスタジオに切り替わったり、2000年問題関連のニュース特番とか中国のカウントダウンの瞬間生中継とかがカットインされ、0時過ぎに中継が一旦終わって横浜アリーナのライブ中継には1時過ぎに戻ったり。
そしてこのライブの直前に開催された「歌舞伎町ライブ」で原点回帰して、「勝手にシンドバッド」も年越しライブとしては久々に歌うのだが…「今何時!?」の直前にライブ中継は終わり、またしても2000年問題のニュースへと切り替わるのだった…。
ちなみにこの「晴れ着 DE ポン」に限らず、年越してから「完全燃焼版」なんて録画版が放送されてて、CMとかですっ飛ばされた分もしっかりと放送する(場合もある)のだ。
この「晴れ着 DE ポン」はまさにこの完全燃焼版で全曲フルで放送されたし、そのビデオも入手できていた。
「サザンミレニアムメドレー」と題して、数十分に渡る圧巻のメドレー。
「あなただけを」から「Love Affair」に繋がる所のアレンジが良いし、途中でビートルズの「The End」歌うのも年越しにゃピッタリ。
メドレーの後には「私の世紀末カルテ」を歌い出すかと思いきや…「いとしのエリー」。
客席の嬉しい悲鳴がこの曲の素晴らしさを証明している。
ギターと金原さん達のバイオリンが奏でる「エリー」はどのライブのアレンジよりも幻想的。この後、「涙のアベニュー」を挟んで「TSUNAMI」の初披露となるが、個人的にはこのエリーが最高潮。
と言う事で色々と綴ってきたけど、まぁ他のサザン関連のビデオ集まんねぇかな!ってのが1番。
ご家庭にあります不要になったVHSテープありましたらぁ〜とチリ紙交換みたいな事をしてみたいぜ。