そして広島
会社の夏休みを夏場から10月いっぱいまでの間に取らねばならん。
別にお盆真っ盛りな時でもいいんだが、でもそのタイミングはどこも混むし、お盆料金だしで嫌。そうなると、この秋の深めいてきたタイミングが自分は好きである。
今年はついに長年の夢である、広島で「爆笑問題withタイタンシネマライブ」を観る!という夢を叶える為に、その日程で夏休みを取った。
広島ではTOHOシネマズ緑井にて上映される「爆笑問題withタイタンシネマライブ」、爆笑問題とラジオを通じて交友のあるRCCの天才横山さんが終演後に映画館のロビーにて、写真撮影会をされているのは知っていて、いつかは自分も行ってみたい!そんな事を思ってた。
で、ホテルを確保して、新幹線指定席のチケット取った頃、横山さんが「ごぜん様さま」にて、「10月のシネマライブの日、薬師丸ひろ子さんのライブ行くから行けないんだよねぇ〜」とお話しされるという見事なオチが待っていたという。
とはいえ、代わりに水曜日に横山さんと共に出演されている「ごぜん様シスターズ」、RCCの中根さんが来られるとの事で超楽しみだったんだけど。
10月11日の、11時台の「ごぜん様知恵袋」のコーナーの中盤辺りが流れている頃に広島駅に着く。
それまでradikoで聴いていたけど、ポケットラジオからRCCが普通に聴こえてくるのでそれだけでテンション爆上がり。
ホテルに荷物を預け、お好み焼き屋のnaccaさんへと向かう。
移動は広島らしく路面電車。
「乗るべく路線と違う電車に乗っちゃいそうなんだよねぇ」と思ってたら、見事に乗るべく電車を間違える。
仕方がないからここで降りて、あとは歩こうと適当に降りたのが銀山町。
ここが風俗街だったので、髪の毛をピンク色にしたCCBみたいな客引きのおっちゃんに声掛けられながら、でもここでそれに反応してたらお金も時間も"泡"のように中に出されてフィニッシュしてしまうので、それを無視してポケットラジオからの「おひるーな」にだけ夢中になりながら、とにかく歩く。
ようやく辿り着いたnaccaさんでチーズと餅とそばの入ったお好み焼きを頼む。
目の前でご主人が焼いてくれたお好み焼き。美味い!最初の目的地がココで良かったぜ!とは思ったが、いかんせん食が細すぎて、途中でお腹いっぱい。
ゆっくり食べてたら、なんと1時間!
盛況してるお店を1時間も占領するとはねぇ…と申し訳無いなと思いつつ、帰りに奥さんとラジオのお話出来てそれも含めて本当に来て良かったぜという気持ちでいっぱい。
…でも、お腹もいっぱい過ぎるので近くのフジグランで休憩。
続いてはそこから大手町でレコード屋巡り。
まず1店舗目で詳細不明過ぎる欧陽菲菲の「雨の御堂筋」のレコードを見つける。
あとで調べたら台湾版だったみたいだけど、それにしても怪しい感じもして、面白いからこの珍盤を購入。
店員さんにも「お客さん、良いのに目を付けましたねぇ」と声を掛けられる。
そこから広島駅近くのレコード屋へ。
ここがかなりお安い値段設定で、自分好みのレコードがたくさん並んでいて、大学生の頃から探してたミシェル・フィリップスの「Victim Of Romance」の輸入盤に、クレイジーキャッツの「実年行進曲」見本盤、そしておまけに山下達郎「Let's Dance Baby」の見本盤を見つける。
初日からこんなに買い物してて良いのかよ…と思いながらレコード屋出て気付いたのは、レコード屋の真隣に、前に広島来た時に泊まったホテルがあるということ。
…あの時気付いていれば、もっと良い名盤と出会えたかも知れないのに。
適当に広島駅で寿司折りと甘い物を買って、ホテルにチェックイン。
TVを付ければRCCで「イマナマ」が放送中。
メインキャスターが中根さん。この日のごぜん様さまとは大違いで、真面目にニュースを読まれているギャップがまた良い。
他のごぜん様シスターズの方々も陸上部みたいなコーナーで出演されてるし、しかもそのコーナーの過去の振り返りの場面では9月で退社されたのでもう観れないなと思ってた河村さんのお姿も映っててかなり嬉しい。
そしてなんてったってこのホテルの室内で、RCCラジオがAMの電波でも受信出来るってぇのが、もうそれだけで個人的にはどんな5つ星ホテルよりも勝る。
そこから延々と持参した録音できるラジオで、色んな番組を録音しまくる。
翌12日。RCCへと横山詣に出掛ける。
9時55分のニュースの時、外の喫煙所に煙草を吸いに来ている天才にお会いしに行くのも、何気にコレが3回目。
あとこの間映画「愚か者のブルース」の名古屋での舞台挨拶にもお伺いしたから、横山さんにお会いするのはコレで4回目。
それでももちろん緊張しながらRCCへ。
警備のおっちゃんに喫煙所の場所を聞く。
思えば最初は灰皿を手持ちで、RCCの自動ドアの前で横山さんは煙草吸われてたのに、2回目の横山詣の時は少し離れた所に灰皿が設置されてたし、今回はそこよりもさらに離れた所で、警備のおっちゃんに聞かなきゃ絶対に分からんし、周りの木々とか池田勇人像でRCC社屋とかもう見えねぇよって所。
ソワソワしながら待っていたら、ポケットラジオの中で、9時55分ギリギリまでお話されていた声の主が目の前に。
「どうしても広島でシネマライブ観てみたくて来ちゃいました!」と言うと、「どこで観ても変わらないよー」と笑いながら毒を吐くし、さすがに書かないけど下ネタの応酬もちょっぴり出来て、この感じがラジオで聴くのと全く変わらない。たみゃらん。
「爆笑問題好きなら、今日ここから近くの所で太田社長が講演会やるから行ってみたら?俺は行く予定なんだよねぇ。たぶんまだ入れるよ!」なんて気さくに声を掛けてくれる天才。
それにしても自分自身はもちろん、家族友人などの周りにも喫煙者いないし、過去2回の横山詣はド緊張してたし、ふと気付いたのは人生で初めてこんなにもまじまじと人が1本の煙草を吸う姿を見たかも知れない。
煙草の白い煙を吐く天才に静岡からのお土産を渡し、代わりにステッカーをいただく。
ステッカーには河村さん。
10時を過ぎたので走って戻っていく天才。
自分以外にも御二人、横山詣に来られていた方がいたので、その方々とちょっぴりお話しした後、イヤホンを耳に入れて、ポケットラジオの電源を付けると「静岡から『タイタンシネマライブ観たいから』って広島来た人がいたけど、どこで観ても同じなのにねぇ。でも渕上いわく、生の中根は光を放ってるからね。」と早速弄っていただいて、幸せな気持ちでRCCを立ち去る。
そして太田社長の講演会を調べてみると…夕方までなのね。さすがに観光に行こう。たぶん広島よりも静岡の方が阿佐ヶ谷から近いし来る確率高いだろう。
そんな事を思いながら宮島へと向かう。
宮島は10月から訪問税がかかるようで、乗り放題チケットでフェリーは乗れるので、券売機で訪問税のチケットを買う。
券売機で納めるタイプの税金をしっかり払い、フェリーに乗り込む。
フェリーに乗る前に購入した穴子飯を大急ぎでフェリー乗りながらかきこむが…さすがに間に合わず。宮島上陸後ゆっくりと味わう。(今回の旅行中1番高い食事がコレだった)
宮島は観光客と鹿ばかり。
厳島神社に参拝し、そして潮が引いてたので砂浜を歩く。
見知らぬおばちゃんに「ヤドカリがたくさんいるわねぇ。踏んじゃいそうで怖いわねぇ」と話し掛けられる。イヤホンしてポケットラジオ聴いてても話し掛けられる事にもすっかり慣れた。
おばちゃんと話しながらも、かなりの至近距離で鳥居の写真を撮る。
外人さんは海の中まで入ってたけどさすがにそこまではする気力は無く。
せっかくならば、飲み歩き食べ歩きをしようと、昼からビールを飲み、酒に弱いからしっかり酔っ払う。
帰りのフェリー、潮風を浴びて酔いをぶっ飛ばそうと外に出てたら、周りは遠足帰りの小学生ばかり。
…ここに警官がいたら職質されそう。
前の日に立ち寄ったレコード屋が廿日市市のゆめタウンの特設会場でセール実施中という情報を目にしたので、路面電車を途中下車して、廿日市市役所付近へと。
レコードの特設会場の近くに書店があり、木曜は文春の発売日だから立ち読みしようかと立ち寄ると、先週号のがまだ売られてる。
そして週刊誌コーナーに「これまで文春・新潮は金曜発売でしたが、土曜発売とさせていただきます」という貼り紙が。
もうこの辺りから数日遅れで発売する地域なのねと衝撃を受ける。勝手に北海道とか沖縄辺りだけが遅れてるもんだと思ってた。
ちなみに広島の書店の週刊誌事情で気になったのは、このゆめタウンとはまた別の書店立ち寄ったら、静岡とか愛知だと実話ナックルズってエロ本コーナーに売られてるのに広島は普通に文春とかに並んで売られてたけど、それって広島だと普通なの?それともその書店だけ特殊?
さぁ帰ろうかと思いきや、書店の出口近くにRCC田村アナのエッセイ(サイン入り)が売られていて、嗚呼広島の書店だなと思い、思わず購入。
またもや路面電車に乗り、ぼんやりと車窓を眺めていたら、アルパークって見えてきて、「ラジオで名前だけ聴いたことあるわね…」ってそれだけで、何の施設なのかよく分からず途中下車して立ち寄る。
この旅行、いつもはラジオから聴こえてくる風景が見えてくるというのが楽しくて楽しくて仕方が無い。路面電車には「うなぎのこだに」の広告があったし。
夕飯は前の旅行でも食べた、横山さんの話題でもよく出るむさしの若鶏むすびを購入。
相も変わらず美味い。
13日。72時間バス&路面電車乗り放題チケット買ってたので、それをフルに活用し古本屋とかレコード屋を巡り、あっという間に夕方。緑井方面へと向かう。
TOHOシネマズ緑井を少し越えた所にある、これまたよく横山さんから話題で出る、「麦茶が美味しい味噌ラーメン屋」こと味噌屋蔵増へ。
確かに麦茶が美味い。でもそれ以上にもちろん味噌ラーメンが美味すぎる!
久々に大当たりのラーメンと出会う。
TOHOシネマズ緑井が入るフジグラン緑井に着いたのが18時45分頃。
店内をうろついていたら書店が。
ずっと悩んでたのは、そういえば中根さんと写真撮影はさせていただけるみたいだけど、サインって貰って良いのかしら…ということ。
でも色紙用意するのはなんか自分の中では違って、せっかくならば少し前に出た「RCCアナ本2」の中根さんのページにサインをいただきたい。
数日前から悩んでたら見事に自宅にアナ本2忘れて広島まで来ちゃったので、さぁ書店で買おうか、でもサイン貰えるのか分からないのに買うのもギャンブルだよな…と悩みに悩んでた。(ちなみに横山さんの「アナウンサー辞めます」とサインペンは持ってきた。横山詣の時にチャンスあれば貰おうかなと思ったけど俺以外にもいたからね。かなり俺と話していただいたのにさらにサインを貰うワケにもいかないし、またの機会が来る日を待つ。)
結局、「まぁサイン関係なく、さらに売上に貢献出来たら『アナ本3』出るかも知れないし良いや」という気持ちで購入。
これでシネマライブへの準備は整った。
「どこで観ても同じなのにねぇ」と仰ってたけど、でも実は名古屋も静岡もそんなにお客はいない。
だからかなり多くのお客さんがいて、一緒に爆笑問題の漫才で笑えるというのがもう違うのよ。
キュウとかまんじゅう大帝国の言葉遊びのような巧い所突いたネタが好きで仕方が無い。
ダニエルズとかシティホテル3号室みたいな秀逸なコントが面白くて、これでKOC 落ちちゃうって凄い大会なのね…って改めて実感。
ラバーガールの日常の中にありそうなシチュエーションで、その中に入ってくる奇人大水さんというこの感じがゴールデンラジオ聴いてる頃から好きだった。
喉を潰してまでも悪口を言い続けるウエストランド井口さん。
ダイアモンドは徐々に馬鹿馬鹿しくなっていく感じが良い。
脳さんのCRタイタンのネタ好きだったから、第2弾はかなり嬉しい。
ナイツは爆笑問題と同じ舞台に出ると、爆笑問題とは違うベクトルで時事ネタを弄る漫才されてる(もしくは一切時事ネタやらない、土屋さんが歌うやつとかああいう漫才)ので、それが妙で好きだったりする。
BOOMERのネタはたしかに最初観た時は俺も騙されたけど…2015年の2月と全く同じシチュエーションで全く同じネタじゃねぇかと色んな意味で衝撃的。
そして爆笑問題。ネットニュースにならない部分が1番面白いのはいつもの事。
御二人の漫才は時事ネタをただ弄るのみならず、そこに太田田中の個人的な要素(裏口とか老化とか炎上とか)を交えていく割合が年々高まってるわねと改めて思う。
爆笑問題の漫才の後は2020年2月以来の出演者勢揃いによるエンディングトーク。
ここで太田さんがタイタンの若手にいつものようにボケ続け、田中さんの無関心そうだったり変な所でスイッチ入ったりする感じが、あまりにも懐かし過ぎて痺れるほど。
いつもならコレで幸せな気持ちになりながら帰るんだが、今日は違う。
最後に太田さんが「中根ーー!!」と叫んで映画館の中継はフェードアウトしたけど、その中根さんにお会いするのである。
…中根さんのお顔にピンと来ない人は、いますぐにでもRCCのホームページとか中根さんのインスタ見りゃ分かるけど、美人なのさ。
ネットの写真や昨日観てたイマナマに映る中根さんですら美人なんだから、本物はどうなのかしら。
そんな事を思いながらロビーで待ったらやって来た。
天才はラジオで「中根は発光してるからね。映画館で暗くなっても中根の所だけは明るく光ってるから」なんて笑いながら仰ってたけど、…後光がさすほど輝いていて、お美しい。
ロビーに出来る写真撮影の列に並ぶ。
どうやらまずは写真撮影して、一通り皆さんの撮影が終わった後に、サイン欲しい人はまた列に並ぶという感じみたいで、「アナ本2買って良かったぜ!」と一安心。
中根さんとスタッフの方御二人。
スタッフの方って誰なのかしら。手島さん?ピスタチオさん?ウマコシさん?
…とかド緊張しながら足らない頭をフル回転させていたら、写真撮影が自分の番になる。
「静岡から来ました…」と勇気を出して言ってみると、中根さんもスタッフの御二人もビックリされる。そりゃそうか。
中根さんのお隣に立つと良い匂いがした(気持ち悪いのは重々承知だがコレは言っておきたかった!)。
写真を撮っていただき、まだまだ解けないド緊張のせいで蚊の鳴くような声で「…ありがとうございました」と言いながら一旦そこから去ると、ガクガクっと足が震える。
そのタイミングで昨年のカーボーイのメール1グランプリ5位の方とか、ごぜん様さま聴いてりゃたぶん皆知ってるぜみたいリスナーさんとかにお声掛けいただいて、それはそれで超恥ずかしかったんだけどね。そのタイミングは嬉しさと緊張とで、さぞ気持ち悪い顔をしてたに違いないもん。
…というか中根さんとの2ショット見てたらそんな顔してる!隣に写る笑顔の中根さんが神々しい。
続いてサインの列に並んでまた緊張。
サインいただく時に「お綺麗ですね!」と言いたいけど、でも恥ずかしいから「綺麗だよって横山さんが言ってましたが本当ですね!」と回りくどい事を言う。それに対してフフフって笑う中根さんがまたお綺麗。
そしてサインをいただいて、緊張からの緩和でぼんやりとしながらJR緑井駅へと向かう。
最後の最後に素敵な想い出が出来たわね…本当にこの為だけに静岡から来て良かったぜ…横山さん来てたらどんな想い出が出来たのかしら?…なんて、うっとりとしながらホテルへと戻る。
翌日の昼には地元にいなければならなかったので、どうにか日付が変わる頃に寝て、朝の新幹線に乗って帰ってきたんだが、次は広島に行く頃には広島駅が改装されてるのかしら?
何気に改装中の広島駅、階段とかを昇り降り繰り返しながらうろついたり、駅で美味いもの買ってから、また別の美味いもの買いに行く為にエールエールまで行くのが面倒だったりした、そんな旅行でございやした。