虫　　　　　　　　詩

祖母はくもを嫌がっていた。
壁に長い足をした大きいくもを見ると
ひゃーと叫んでいた。
ゴキブリより嫌だと言った。
私はやっぱり動作の早いゴキブリが
苦手だ。
くもは不潔じゃなくどこでもはわない。
やはりゴキブリの方が怖い。
変にはばたくし、長くとべずポトンと
落ちる瞬間がひわいだ。
虫はどうして人に嫌われるか分かるが
本能的に受けつけないだろうな！