浮かばれぬ病 詩
両親共おらず一人暮らしのお姉さんが
いた。
同じように精神科に入院し、退院後は
二人共デイケアに通った。
彼女には嘘があった。
働いてる場所にウエイトレスと言ってたが実はコンパニオンさんであった。
真面目な人と見られたかった様で必要
のない嘘をついていた。
彼女の家にお泊まりして彼女がスキな
人に会いにちょっと出てくると言った。
そのすきに日記帳を見た。
“一刻も早く死にたい”とゆうのが印象的であった。
勝手に見て悪かったが兄弟は冷たく彼女のかけた電話は受話器を置くらしく
さびしい境遇であった。
病を抱えてそれまでガスの元栓を開けたり、四階から飛び降りたりと自殺未遂歴があった。
最終的には成功し、睡眠薬で自殺した。
墓は他人と共存するピラミッド型の
墓場で孤独な生涯を閉じた。
浮かばれない無縁仏となり哀れな女性
であった。
精神障害者は浮かばれぬ妖怪人間である。