神が夫

全ては私の物ではない代わり全ては
私の物。自分などない私は新しい私を
歓迎した。邪な天使はそれを恨む
ごとくよだれを足らし指をくわえて
いる。少々神の過保護であった私は
人の母にも過保護で育った。
いつのまにやら翼がなくなりオギャー
と泣いていた。たった一人の兄弟を
奪われ神にムチ打たれる定めが待って
いた。人の親はおろおろとするが厳しい愛情に私は嘆きながら恍惚の人となった。人ではあるが、神の妻の地位を
授かった。愛されている!
そして嫉妬深き夫に清らかな交わりを
結んだ。でも人であれば人の男性を
愛するかもしれない。ごめんなさい
神様!

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